【医師監修】生後3カ月の赤ちゃんはどんな時期?成長・発達、1日の過ごし方
あやしたらニッコリ笑ってくれたり、手を眺めたり,なめたりするなど、赤ちゃんらしいしぐさが始めるのが生後3カ月ごろです。昼夜のリズムもでてくるので、夜間の授乳も減り、赤ちゃんのお世話も変化します。生後3カ月は、赤ちゃんの成長・発達に重要な時期でなの、4カ月健診を行います。今回は、生後3カ月の赤ちゃんの成長や発達についてお話しします。
生後3カ月の赤ちゃんの成長・発達
生後3カ月の赤ちゃんは、体重が出生時の約2倍になります。体重の1日増加量は25~30gペースだったのが、15~20gと緩やかになります。頭囲は7~9cm増えます。
生後3~4カ月には首がすわります。首がぐらぐらで支えてあげないといけなかったのが、首がしっかりしてきて、自分の頭を支えられるようになります。ガラガラを握っている、あやすと声をだして笑う、お母さんの声に振り向く、喃語を話すなどの発達がみられます。
生後3カ月の1日のスケジュール
朝日を浴びることで体内時計がリセットされるため、朝はカーテンを開けて部屋を明るくします。日中は赤ちゃんのリズムに合わせて遊んであげます。こどもは遊びを通して発達しますので、遊ぶことによりよい睡眠もとれます。
日中の授乳時間は3~4時間間隔になると子育て支援サービスなどに参加しやすくなったり、家族や友達とも外出もしやすくなります。昼夜のリズムがだんだんと定まってくるで、夜間の授乳がなくなる赤ちゃんもいます。
生後3カ月の赤ちゃんにおすすめの遊び
人への関心が出てくる時期で、赤ちゃんに微笑みかけたり、話しかけたり、体に触れたりするとよろこびます。生後3~4カ月は、あやすと笑ってくれるようになり、アーアー、ウーウーなど話すようになります。ガラガラなどのおもちゃを少しの間なら握ることができるようになるころなので、指を開くように刺激しておもちゃを握らせてあげるとよいです。また、ベビーカーや抱っこで散歩に出かけるのもよいでしょう。温度、日光、風、木、花の香りなどもいい刺激となりますので「自然の栄養」を摂取しましょう。
乳児の事故予防について
生後3カ月には寝返りをしたり、手や足がよく動くので思わぬ事故に繋がることがあります。布団やガーゼなどが口元を覆っていないか、周りにビニール袋,ふかふかの寝具、ぬいぐるみなど窒息の原因となるものがないか、手の届く範囲にアイロンやテーブルクロス、ストーブやポットなどの危険物がないかを確認しましょう。
生後2カ月から6カ月は乳幼児突然死症候群(SIDS)という元気だった赤ちゃんが、眠っている間に突然死亡してしまう原因不明の病気が起きやすい時期とされます。発症を予防には、うつぶせ寝を避けること、禁煙、母乳育児などが提唱されています。また、外出ときは人混みを避けたり、日差しの強いときは直射日光は避け、熱中症に気をつけましょう。夏場は汗をかきやすく脱水に気をつけます、帽子を着用したり、ベビーカーやチャイルドシートに保冷パックを装着するなどして体温調整に気を配ることも大切です。
まとめ
赤ちゃんの成長・発達は個人差が大きいため育児書通りにはいかないこともありますが、生後3カ月ごろは表情も豊かになってきたり、できることが増えるため、見ていて成長を実感できる時期です。日々のお世話も大変になってくる時期ではありますが、我が子の成長を温かく見守ってあげましょう。
参考:
・乳幼児身体発育評価マニュアル <https://www.niph.go.jp/soshiki/07shougai/hatsuiku/index.files/katsuyou.pdf>
◆生後3カ月に関するQ&A
- Q.声が枯れそうなほど泣きます
- Q.哺乳瓶の乳首を変えたら哺乳時間が半減して心配です
- Q.何でも口に入れるのでおもちゃの衛生管理が気になります
- Q.予防接種について
- Q.毎日指しゃぶりをしていて心配です
- Q.目ヤニがたくさん出て心配です