【医師監修】ママたちの友達作りについて

植松先生 ママたちの友達作りについて

「恐がらないで!ママ友の上手な付き合い方」

ママ友が欲しいと思っても、いろいろ考えると怖くなってしまったり。でも、ポイントをつかんで、どういうことを避けなければいいのか、わかっていれば決して怖いことではないはず。上手にお友達つくりをするためのポイントをお聞きしました。

 

【医師監修】ママたちの友達作りについて

 

 

「ママ友との付き合いには、深く入り過ぎないよう注意して!」

●ママ友に会うといつも緊張した空気が流れるのはなぜ? 

 

子どもを介して付き合うようになると、お互いの比較が始まってしまうケースが多いのが現実です。最初は子どもの成長などから比較しはじめ、しだいに容姿、子どもの服や持たせているおもちゃなど、果てはママ自身が身につけているものや、夫の収入、住んでいる家まで比較するようになってしまいます。

 

「○○さんは子どもにブランド服を着せているけど、夫の収入はうちのほうが上よ」など自分のほうが勝る点を見つけて自分を安心させたくなったり、「どの子も話せるようになったのに、うちの子はなかなか話せない。私の育て方が悪いからかしら」などと必要のない劣等感を抱き、無理矢理子どもに教え込もうとしてしまうケースもあるのです。

 

特に子育てに専念している主婦はママ友以外の社会との接点が少なく、また時間もたっぷりあるため、限られた仲間同士でこうした“比較スパイラル”を生み出しやすい傾向にあります。いったんこの比較スパイラルが生じると、ママ友のなかに上下関係が生まれたり誰かの噂や悪口で持ちきりになったり、と人間関係のゆがみを生じさせることもあるのです。

 

 

●付き合い方はどうしたらいい?


ママ友の場合、“つかず離れず”の軽い関係を続けていったほうがいい場合のほうが多いです。なぜなら、住んでいる地域や子どもの年齢などの要因以外に共通項が少なく、真の友情関係、信頼関係を築きにくいからです。

 

子どもが乳児期に出会ったママ友と「親友関係」を築いていると思っていても、成長していく子どもの状況によって、相手に嫉妬や差別意識を感じて友情にひびが入ることもあります。子どもを介した親の付き合いはとても微妙なものであり、深く入りすぎると傷つく可能性もあるのだということをおぼえておくとよいでしょう。

 

もちろん、子どもと一緒に遊びに誘われたり、近所付き合いのなかで子どもを預かってもらったりなど、ママ同士で交流しあわなければならないことはあるでしょう。このように目的のある関係を続けるのはいいのですが、誰かが別のママの悪口を言うようになったり、少しでも付き合いに精神的な負担を感じるようになったら、“比較スパイラル”に巻き込まれる前に、距離を置いたほうがいいこともあります。

 

 

●ママ友がいないと子育てに影響が出るの?


「ママ友がいないと情報に遅れるんじゃないか」「子どもに友だちができなくなるんじゃないか」と不安になる方も多いと思いますが、これらを気にしてママ友をつくるのは本末転倒。情報のために居心地の悪い人間関係を続けてもストレスがたまるばかりですし、本来必要な情報は自分で調べて見つけていくものです。また、子どもは成長に応じて自分で自分にあった友だちを見つけていけるため、子どものためにママ同士が友だちになってもあまり意味はありません。

 

実際、ママ友がいなくてもしっかり育てている方もいますし、ママ友のつながりがなかったせいで子どもがゆがんでしまった、子どもの能力に差が出てしまったということもありません。子どもは、時期がくれば自分で自分の道を切り開いていけるのですから。

 

それより、ママの心の成熟度のほうが問題。人間関係に疲れていたり、友だちがいなくて不安がっているママより、1人でいてもいつも楽しそうなママ、あるがままの自分にいつも満足しているママを見ているほうが子どもは安心できますし、そのメリットのほうが子どもにとってはずっと大きいはずです。

 

 

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