ビデオで撮影した自分の映像を見ると泣きます
1歳6ヶ月の息子に、私が携帯電話で撮影した動画やビデオの映像など、自分(息子本人)が写っているものを見せると泣きます。
怖がっているように見えるのですが、幼いうちには自分の写真やビデオは見せない方がよいのでしょうか? 撮影もしない方がいいのでしょうか?
息子さんが自分の映像を見て泣き出したとき、とてもびっくりされたことでしょう。他の映像を泣かないのに、どうしてなのだろうと不思議に思われたのではないでしょうか?
1歳6ヶ月の息子さんの心に、何が起きていると思いますか? この年齢では、映像の中の自分と現実の自分を切り離して考えられないのです。「自分が映像の中に入ってしまった」と感じて、怖がるのです。
子どもが泣くことには、意味があります。「早く映像に慣れさせよう」と、無理やり見せないようにしましょう。こうした経験から、カメラも撮影されることも怖がってしまうこともあります。
まずは写真を見せてみて、反応を試してみましょう。泣かないようなら、「あなたは、写真の中には入っていないよね」と分からせていくといいでしょう。写真も怖がるようでしたら、自我の発達する2歳半ごろまでは、見せないようにしましょう。動画やビデオの撮影は息子さんに分からないように行い、3歳すぎを目安に見せてあげるといいでしょう。
質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。

監修者プロフィール
平成4年から「こどもの城」小児保健部にて臨床心理士(常勤)として働き、平成19年に定年退職する。横浜市、藤沢市の各教育委員会のスーパーバイザー。日本学校メンタルヘルス学会評議員、田中教育研究所評議員。
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