ベランダに鳥の糞が多く乳児への感染が心配です

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育児のQ&A

ベランダに鳥の糞が多く乳児への感染が心配です

生後2カ月の子どもがおります。アパートの1階に住んでおり、ベランダに鳥の糞が多いため、よく掃除をしています。鳥の糞にはばい菌が多いため、乳児が感染するとオウム病などの発症の危険があると聞き、とても心配になっています。また、洗濯物を外に干してよいのかどうか、外気浴でベランダに出ても大丈夫なのかどうかも、気になります。
鳥の糞を掃除する際の注意点、感染した場合、どのような症状が出るのか、病院を受診する際の症状の目安について教えていただけたらと思います。

 

「オウム病」は、オウム病クラミジアによる人獣共通感染症です。主な感染経路は、鳥の排泄物に含まれたクラミジアを吸いこむことですが、口移しで餌をあげたり噛まれたりして感染することもまれにあります。オウム病は急激な高熱と咳嗽で発症し、風邪のような症状から重症になると肺炎や髄膜炎になったりします。
オウム病の感染源の鳥は、オウム、セキセイインコが多いですが、ハトもあります。オウム病の他に鳥が関係する感染症に「クリプトコックス症」があります。これは、クリプトコックス属真菌というカビの一種によって引き起こされる感染症です。ハトの糞には、クリプトコックス属真菌の餌となる成分が多く含まれているため、ハトの糞を媒介とする感染が危険視されます。
クリプトコックス属真菌は、口に入ることによって感染します。たとえば、乾燥したハトの糞が風で舞い上がったり、小さな子どもがハトの糞を拾ったりして、人間の口に入ってしまうケースがあります。体内に入ったクリプトコックス属真菌は、主に肺の中で増殖しますが、健康な大人が感染することは少なく、たとえ発症しても重症化することはめったにありません。ただし、免疫力が低下している人や乳幼児は感染のリスクが高く、発症すると重症化しやすいと言われています。
オウム病もクリプトコックス症も、主な感染予防対策は、鳥の糞が溜まらないように小まめに掃除することです。またベランダにハトなどが来ないように対策することも大事です。鳥の糞を掃除するときには手袋を着けたり、掃除の後の手洗いを必ず行うようにしてください。

質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。

監修者プロフィール


三石知左子(みついしちさこ)先生

東京女子医科大学母子総合医療センター講師などを経て、葛飾赤十字産院院長。

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