安産祈願で有名な水天宮の初穂料、アクセス、混雑する時期について

戌の日_水天宮イメージ

 

水天宮とは、安産や子授けの神様をまつっていると言われている神社です。全国に数か所ある水天宮ですが、どこも安産祈願の場所として人気です。ここでは、水天宮で安産祈願をする際の注意点や準備しておくもの、参拝の手順などを紹介していきます。

 

 

水天宮とは?

水天宮は安産祈願で有名な神社のことで、全国総本宮は福岡県久留米市にあります。

 

◆水天宮の歴史

もともとの水天宮は、按察使局(あぜちのつぼね)伊勢という安徳天皇の母の女官が、壇ノ浦の戦いの跡に安徳天皇らを祀るために建てたといわれています。

 

その後、按察使局(あぜちのつぼね)伊勢は髪を剃って「千代」と名乗り、周辺の地域で加持祈祷を行っていましたが、次第に尊崇されるようになり尼御前神社とよばれるようになっていきました。

 

それから現在に至るまで宮司職はその子孫が代々受け継ぎ、千代女逝去後に奉られた大和国石上布留神社(現石上神宮)では毎年春に奥津城祭(墓前祭)が行われています。

 

◆水天宮が安産祈願で有名になった理由

水天宮は「水の神」であることから、漁業や船舶業者、農業を行っている人からの信仰があつかったのですが、「水」という名前がつくことから、「みこもり(御子守り)→子どもの守り神」となって子どもの守護神や子授の神としても知られるようになっていきます。そして、明治天皇が産まれた際に、孝明天皇が水天宮で安産祈願を行っていたことから「安産祈願」の神社としても有名になりました。

 

ほかにも、水つながりの「天之水分神(あめのみくまりのかみ)・国之水分神(くにのみくまりのかみ)」から派生して、御子守りの神、子授・安産と発展したともいわれています。

 

 

初穂料(はつほりょう)とは?

初穂料(はつほりょう)とは、安産祈願をするために神様に奉納するお金のことです。神社によって金額は異なりますが、水天宮の場合は5000円程度のようです。

水天宮の安産祈願では、御子守帯御守や小布御守一式をもらうことができ、この時の帯そのものが「安産の御守」となっています。そのため、別に御守がほしい場合は別にお金を準備していきましょう。

 

 

実はほかにもある水天宮

東京都中央区日本橋蛎殻町にある水天宮ですが、もとは福岡県久留米市の水天宮から分霊したものであり、福岡県久留米市瀬下町にある水天宮は「全国総本宮 水天宮」となっています。こちらも安産祈願の神社として有名で、遠方の人や体調不良などの都合で神社に来られない人のために御守を郵送するサービスや通信で安産祈願をするサービスも行っています。

 

ほかにも、東京水天宮と同じように全国総本宮・水天宮から分霊した神社が神奈川の横浜にあります。「横濱水天宮」というこちらの神社では、初穂料5,000円からで安産祈願を受けています(祈祷時間:9時~16時30分まで)。

1万円以上おさめた人は、横濱水天宮オリジナルの母子手帳がプレゼントされるというサービスもあります。

 

 

東京にある水天宮はいつが混雑するの?

東京にある水天宮では、祈祷の予約を行っていないため、日によっては混雑していることもあります。神社で受け付けをした順番で行われるので、できれば混雑している時間帯を避けて行きたいものです。

 

◆ご祈祷受付時間

受付:8時~15時30分まで

混むことが予想される日:戌の日、土曜日、日曜日、祝日、連休、大安の日

 

特に、安産祈願は「戌の日」に行うといいといわれていることから、戌の日と土日祝日などの休みが重なっている時は大変な混雑が予想されます。予約することもできないため、受付を申し込むだけでも1時間以上かかる場合もあるようです。混雑している場合は、自分で並ぶのではなく家族に並んでもらうなど体調に配慮したり、祈祷を受けるまでの時間の過ごし方を考えておくなど、前もって対策をとっておきましょう。

 

◆安産祈願の受け方

1、お参りする前に手水で清めます

2、受付(記入台)で申し込みを行います

3、申し込みをする際に、御初穂料を納めます

4、授与品、名札を先に受け取ります

5、順番がくるまで待合室で過ごします

6、順番がきたら案内されるので、社殿へいき安産祈願を受けます

 

◆安産祈願の注意点

家族全員で受けたいという希望もあるかと思いますが、東京にある水天宮では、原則として戌の日は妊婦さんまたは代理人の1名のみがご昇殿するということになっています。家族は境内か待合室で待っておく必要があります。戌の日以外の安産祈願では、付き添いの方全員がご昇殿できるようになっていますが、混雑している場合は人数が制限されることもあるようです。駐車場にも限りがあるので、注意しましょう。

 

 

まとめ

無事に赤ちゃんが産まれることを願って行う「安産祈願」。水天宮は安産祈願で有名な神社となっていますが、それだけに混んでいることも多いため、体調なども考えて参拝するようにしましょう。

 

特にこだわりがなければ、戌の日以外の平日がおすすめです。入院や体調不良で自分の足で行くことができないという場合は代理の人に参拝してもらったり、総本宮水天宮が行っている通信祈祷サービスなどを利用するという方法もあります。

 

安産祈願は絶対に行かなければならないというものではありませんが、余裕があれば近くの神社で安産祈願をしてみてはいかがでしょうか。

 


監修者:助産師 Yuko

看護大学卒業後、大学附属病院産婦人科病棟にて助産師として勤務、私立大学看護学部実習助手、市役所臨時職員を経てベビーカレンダーの記事執筆・監修に携わる。現在一児の子育て中。

 

 

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