【医師監修】多胎妊娠の種類(一卵性と二卵性について)
2人以上の赤ちゃんを同時に妊娠することを「多胎(たたい)妊娠」と言います。赤ちゃんの数が2人だと双胎(そうたい)、3人だと品胎(ひんたい)、4人だと要胎(ようたい)と呼びます。ここでは頻度の高い双胎について詳しく説明します。
双子の分類
双子は、受精卵の数と絨毛膜・羊膜の数によって分類されています。
受精卵の数による分類
一卵性双胎とは、1つの受精卵が2つに分かれたもの。同じ受精卵なので2人の顔立ちや体型はそっくりになります。性別は同性になります。
二卵性双胎とは、2組の精子と卵子が別々に受精したもの。それぞれが別の遺伝子を持っているため、きょうだいのように顔立ちや体型が異なります。性別は同性の場合と異性の場合があります。
絨毛膜(胎盤)・羊膜(赤ちゃんのいる部屋)の数による分類
●一絨毛膜一羊膜
1つの胎盤と羊膜の中に2人が一緒にいる状態。
●一絨毛膜二羊膜
羊膜は2つ(別々の部屋)だが、胎盤は1つ
●二絨毛膜二羊膜
胎盤と羊膜が2つずつある状態。
一絨毛膜か二絨毛膜(胎盤が1つか2つか)はとても重要なことです。胎盤の数によって健診の頻度や分娩すべき施設も変わります。これは妊娠10週くらいまでにしか区別できません。特に一絨毛膜双胎はハイリスク妊娠となるので、主治医からよく話を聞きましょう。
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