【医師監修】エコー写真(超音波写真)の見方を写真で解説
おなかの赤ちゃんの成長のようすを知るための超音波検査。今では出産までに超音波写真(エコー写真)8枚〜14枚ほどもらうことがあります。超音波写真にはたくさんの記号や数値が書かれていますが、その意味を知ると赤ちゃんの成長がさらに楽しくなります。
1 +D= **.* mm
胎児の大きさになります。妊娠9週ごろまでは、この大きさをもとに現在の妊娠週数を確認します。
2 AGE (妊娠週数)
計測された胎児の大きさから、検査当日の妊娠週数と日数を割り出した数値になります。wが週数、dが日にちなので、見本の超音波写真(エコー写真)だと「妊娠8週6日、その週数±2週間の範囲」という意味になります。必ずしも言われている週数や出産予定日は一致しないことも多いので、出産予定日が変更されたと思わないようにしましょう。
3 DEL/EDC(出産予定日)
胎児の大きさをもとに算出された出産予定日。
4 経腟プローブのマーク
経腟プローブを使って検査したという表示です。ない場合もあります。
5 +マーク/×マーク
胎児の体を測定するときに使うマーク。2つのマークを結ぶ長さで測定します。
6 胎児の体の測定値
●GS 胎嚢(たいのう)の大きさ
胎児が入っている胎嚢という袋の大きさになります。最近はあまり用いられません。
●CRL 頭殿長(とうでんちょう)
赤ちゃんの頭からおしりまでの長さ。妊娠8〜11週ごろまでは胎児の発育に個人差が少ないため、CRLの数値もほぼ同じになります。妊娠週数や出産予定日を確定するためにも使用します。
●BPD 児頭大横径(じとうだいおうけい)
頭の左右で一番長い部分の直径の長さ。
●FL 大腿骨長(だいたいこつちょう)
太もものつけ根から膝までの長さ。
●APTD 腹部前後径
おなかの前後の長さ。
●TTD 腹部横径
おなかの横幅の長さ。
●AC 腹囲
赤ちゃんのおなかの周りの長さ。
この数値を用いて推定胎児体重(estimated fetal body weight:EFBW)を算出することが推奨されています。