妊娠中の貧血について【原因と予防】

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監修者

医師 池谷 美樹 先生

産婦人科 | 横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長


岐阜大学卒業、日本赤十字社医療センターで初期研修後、同センター常勤医師として勤務、東京慈恵医科大学産婦人科講座入局、博士号取得、国立成育医療研究センター周産期診療部勤務、日本赤十字社医療センター産婦人科勤務を経て、現在は横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長。

 

■主な経歴

平成6年 岐阜大学卒業、日本赤十字社医療センターで初期研修後、同センター常勤医師として勤務

平成14年 東京慈恵医科大学産婦人科講座入局、

平成20年 博士号取得

平成21年 国立成育医療研究センター周産期診療部勤務

平成24年 日本赤十字社医療センター産婦人科勤務

平成28年4月 横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長

 

■所属学会

日本産科婦人科学会

日本周産期新生児学会

日本糖尿病

妊娠学会

日本産科婦人科栄養

代謝研究会など

 

■専門医

日本産科婦人科学会専門医

周産期専門医(母体・胎児)

 

■HP横浜市立みなと赤十字病院産婦人科

 

 

症状

貧血とは、簡単に言うと血液が薄くなる状態のことを言います。めまいや立ちくらみといった症状がよく知られていますが、体がだるい、頭痛がするなどの症状が起こることも。それとは別に妊娠中は血圧が生理的に低くなるので、脳への血流が少なくなり、血液自体に貧血がなくても、脳の酸素不足から同様の症状が起きることがあります。

 

原因

妊娠すると、胎児は自分の血液を作るために、胎盤を通して必要な鉄分を母体の血液から吸収します。そのため母体は鉄分が減少し、貧血になりやすくなります。また、胎盤という細い血管の塊のような部分に充分な血液が流れるように血液中の水分が増加します。そのため、見かけ上は血液が薄まり、血液検査では貧血となります。これらは生理的な変化なので病的なものではありませんが、程度や症状を考慮して必要性に応じて治療が行われます。

 

 

治療の基準と治療法

 

【妊娠中に貧血と診断される基準】

ヘモグロビン濃度 11g/㎗未満

ヘマトクリット値 33%未満

 

妊婦健診の血液検査などで貧血と診断されると、鉄剤の薬が処方されることもあります。貧血の薬には便秘や下痢、胃がムカムカするなどの副作用がおこる場合もあるので、服用後に不快な症状がある場合は、主治医に相談をしましょう。

 

 

予防と対処法

 

 

鉄分とたんぱく質を摂ろう

赤血球の色素成分でもあるヘモグロビンの原料になります。野菜(ほうれん草や菜の花、小松菜など)に含まれる鉄分は非ヘム鉄といい、吸収率がたんぱく質(ヘム鉄)と比べると単体での吸収率が劣ります。動物性たんぱく質と野菜を一緒に摂ることで、効率よく鉄が吸収されるだけでなく、赤ちゃんの体つくりのためにも重要な栄養素をたくさん摂ることができます。


レバーは定番の鉄分が多い動物性食品ですが、妊娠中はあまりたくさん摂ることはお勧めできませんので、牛の赤身肉、豚もも肉、貝類(シジミやアサリ)、魚(イワシやマグロ、カツオなど)を摂るようにしましょう。

 

 

(監修/池谷美樹先生)

2018/09/12


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