妊娠中の葉酸の効果・効能は?いつまで必要?摂り始めるタイミングや摂取量について

9

監修者

医師 福岡 正恒 先生

産婦人科 | 産科婦人科福岡医院院長


京都大学医学部卒。同大学院修了後、京都大学助手、講師を経て、平成11年より産科婦人科福岡医院院長。京都大学在職中は、婦人科病棟や産科病棟などを担当。またこの間、英国エジンバラ大学・生殖生物学研究所に留学。日本産科婦人科学会・産婦人科専門医,京都大学医学博士

 

■主な経歴

京都教育大学附属京都小学校,洛星中学校・高等学校,京都大学医学部 卒業
京都大学医学部附属病院にて研修後、市立伊勢総合病院・京都桂病院での勤務(医員)を経て、京都大学大学院医学研究科へ進学。
生殖内分泌学の研究や不妊治療に従事。

昭和63年 医学博士となる。

平成4年 京都大学医学部助手となり、婦人科病棟医長として子宮筋腫や子宮ガン等の診療に従事

平成 6~7年 英国スコットランドのエジンバラ大学生殖生物学研究所に留学、帰国後は、産科病棟副医長として周産期診療に従事
平成10年 京都大学大学院医学研究科 講師
平成11年 産科婦人科 福岡医院 開院

 

■専門領域

日本産科婦人科学会 専門医
母体保護法 指定医

 

■HP:産科婦人科福岡医院

 

産婦人科の選び方イメージ

 

妊娠をきっかけに、葉酸の必要性を知ったという方も少なくないのではないでしょうか。

葉酸は、妊婦さんにとってもおなかの中の赤ちゃんにとっても大切な栄養素のひとつです。今回は、葉酸について詳しく解説していきたいと思います。

 

 

葉酸とは?

葉酸は水に溶けやすい性質をもった水溶性ビタミンB群のひとつです。

葉酸は、赤血球の生成に役立ったり、細胞の再生を促進したりするなどの効果があります。また、動脈硬化による心臓疾患や脳梗塞、高血圧を防いでくれる効果も期待されています

 

 

妊娠中に葉酸が必要な理由

葉酸を摂取することで、神経管閉鎖障害の50~70%が予防できるといわれ、厚生労働省も、妊娠を計画している女性や妊娠の可能性がある女性、そして妊婦さんに対して、葉酸の摂取を呼び掛けています。(※1)

 

神経管閉鎖障害というのは、主に脳や脊椎に生じる先天性の癒合不全のことをいいます。

神経管の下の部分である脊椎に癒合不全が生じると、「二分脊椎」となり、腰の部分に腫瘤があるタイプが最も多くみられます。二分脊椎は、本来ならば脊椎の管の中にある脊髄が脊椎の外に出てしまっている状態のため、二分脊椎が起きた場所では、神経障害が生じ、下肢の運動や排泄に影響を及ぼすことがあります。

 

また神経管の上の部分で癒合不全が生じると、脳に腫瘤がある「脳瘤」や脳の発育ができない「無脳症」となります。無脳症の場合、流産や死産などのリスクが高くなります。

 

参考:

※1.神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について|厚生労働省 <http://www1.mhlw.go.jp/houdou/1212/h1228-1_18.html>

 

 

葉酸を摂取するタイミング

葉酸を摂りはじめるタイミングとして最適なのは、妊娠の1カ月以上前から妊娠後3カ月までの間と推奨されていおり、妊娠初期は特に積極的に葉酸を摂取することが望ましいです。(※1)

なぜなら、妊娠5週ころからおなかの中の赤ちゃんの脳や脊髄などの中枢神経系が作られ始めるからです。

一方、一般的に妊娠反応が陽性になる時期は妊娠4週以降で、妊娠がわかった時点では、すでにおなかの中の赤ちゃんの成長が始まっている段階です。

妊娠がわかり、葉酸を摂取しはじめたとしても、効果がすぐに出てくるわけではないので、妊娠がわかる以前から葉酸を摂取することが大切になってくるのです。

 

また、妊娠7週目ころまでには、中枢神経系だけでなく、心臓や肺など重要な臓器も作られ始めますので、これらの臓器の発育に葉酸は欠かすことができません。その他、葉酸には造血作用を助ける働きもあるため、貧血になりがちな妊娠中のママにも必要な栄養素となります。

 

参考:

※1.神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について|厚生労働省 <http://www1.mhlw.go.jp/houdou/1212/h1228-1_18.html>

 

 

妊娠中の葉酸の必要量

葉酸は1日にどのくらいの量を摂取すればよいものなのでしょうか?


厚生労働省は、18~49歳の成人における葉酸の推定平均必要量を 200μg/日、推奨量を240μg/日としています。

 

妊婦さんの場合、推定平均必要量が400μg/日、推奨量は480μg/日、妊娠を希望している女性の推奨量は640μg/日(成人女性の推奨量240μg/日+付加量400μg/日)となっています。

 

参考:

授乳婦の食事摂取基準 - 厚生労働省 <http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000114401.pdf

 

葉酸の摂り方

妊娠中は、葉酸に限らずバランスよく栄養を摂る必要があります。日々の食事内容に注意し、効率よく葉酸を摂取できるようにしていきましょう。

 

●葉酸を多く含む食品
・たたみいわし:300μg
(100g中)
・焼きのり:60μg(1食分約3g)
・枝豆:260μg(100g中)
・モロヘイヤ:250μg(100g中)
・ブロッコリー:120μg(100g※茹でても同じ)
・アボカド:84μg(100g中)
・納豆:60μg(1パック中)
・エリンギ:88μg(100g中)
・いちご:90μg(100g中)
・キウイ:36μg(100g中)

 

葉酸は水に溶けやすく、熱に弱いという性質があります。調理方法によっては、成分が失われてしまうことが多くなります。ですから、葉酸が含まれている食品を調理するときは、スムージーやジュースにするなど工夫し、できるだけ多くの栄養素を摂取できるようにしましょう。


ここで注意をしておかねばならない点はサプリメントによる葉酸の摂取の仕方です。

葉酸を手軽に摂取するのにサプリメントを活用するのもよいですが、一日摂取目安量当たりで摂れる葉酸の量は商品によって異なります。自分が不足している葉酸の量はどのくらいなのかをしっかりと把握し摂取することが大切です。

 

 

葉酸の過剰摂取について

厚生労働省は食事以外の葉酸の過剰摂取量として1,000μg(1mg)と定めています。

 

1日1,000μgの葉酸摂取することは難しく、また葉酸は尿などと一緒に排出されやすい水溶性ビタミンであるため、副作用のリスクは少ないと言えるでしょう。

ですが、ここで気を付けなければならないのはサプリメントの過剰摂取です。

 

国民生活センターによると、

「葉酸(プテロイルモノグルタミン酸)を大量(1~10mg)摂取すると、発熱・蕁麻疹・紅斑・かゆみ・呼吸障害などの葉酸過敏症を起こすことがある。また、ビタミン B12欠乏症の診断を困難にしたり、亜鉛と複合体を形成して小腸からの亜鉛の吸収を抑制する可能性があるため、食事摂取基準でも上限量が設けられている。また、『妊娠後期(30~34週)に1mgの葉酸(プテロイルモノグルタミン酸)のサプリメントを飲んでいた場合は、飲んでいなかった場合と比べて、小児が3.5歳の時点で喘息になるリスクが1.26倍高かった』という報告もある」

と伝えています。(※)

 

サプリメントによって簡単に摂取ができるがゆえに過剰にとってしまいがちですが、葉酸はたくさん摂れば摂るほど良いというものではないということを認識しておく必要があります。

 

参考:

※胎児の正常な発育に役立つ「葉酸」を摂取できるとうたった健康食品_国民生活センター<http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20110526_1.pdf>

 

 

まとめ

葉酸は赤ちゃんの成長に欠かすことのできない栄養素のひとつですが、葉酸だけを摂取していれば、神経管閉鎖不全のリスクを下げられるというわけではありません。

葉酸は体内の蓄積性が低いので毎日摂ること、葉酸以外の栄養バランスも大切です。上手にサプリメントも活用して、葉酸を摂取していきましょう。


 

 

 

 

【関連記事】

料金、通いやすさ、院内設備。産婦人科はなにで選ぶ?

どこで出産する!?私が産婦人科選びで重視したポイント

選んでよかった!周産期母子医療センターでの出産

【助産師がレクチャー】「NICU」ってどんなところ?

産院選びの参考に!二つの産婦人科病院の違い~分娩・入院編~

参考に!二つの産婦人科病院の違い~検診編~

【失敗談】どこも分娩予約がいっぱい!?里帰り出産の産院選びはお早めに

2人目以降の出産。里帰りはする?しない?

里帰り出産はメリットがいっぱい!?先輩ママの里帰り出産体験談

【先輩ママの体験談】産後の帰省歓迎は忙しいパパからのエールだった

ママの実家は田舎!とにかく寒かった真冬の里帰り出産エピソード

里帰り出産で感じた両親の偉大さ!精神的なメリットが大きかった

 

 

◆出産に関するQ&A

 

 

◆出産の体験談

私は痛みに鈍いのか、陣痛がギリギリにくるタイプのようで、自然分娩で2人産んでますがどちらも5時間・4時間と安産でした。

1人目は39wの検診に行ったところ子宮口3.5cm開き、NSTでも張りがガンガンきていたのでそのまま入院。その時はNSTの紙をみた助産師さんに痛く無いの(^^;)?って聞かれ、言われてみれば何と無く下腹部が重痛い?ぐらいでまだ全然走れる感じ。17時過ぎに入院して多少は痛いけど間に眠れる、食べれる、笑顔で喋れるぐらい。21時に抗生物質の点滴しに主人に、ちょっと行ってくるわ~(笑)と呼び出しのあった分娩室へ小走りで移動、点滴開始して少ししたら急にいきみがきだし、22時には産まれました。

2人目は、もとから切迫早産で入院していて退院時も5分間隔での張りが常にあってたので、張りの間隔は当てにならず、とにかく張りに+痛み・出血・破水のいずれかがあったらすぐ病院へ!と言われていました。36w過ぎに退院し、赤ちゃんが小さめだし37wまでは張り止め飲んで安静に、との指示だったので実家で大人しくして、37w2dの早朝から張りに軽い痛みがでたので病院へ。7時頃病院に到着、内診すると5cm以上開いていて助産師さんがびっくり!大慌てで準備を始め、陣痛も合間に笑ってお喋りできるくらい、10時過ぎにいきみがきだし、あっと言う間に産まれました。どちらも陣痛自体は耐えれる感じでしたが、急にいきみがきだすので、心の準備がついていかずキツかったです(^^;) 今3人目妊娠中ですが、無痛分娩する予定。麻酔が間に合うかドキドキです。

cowboyママ さん

一人目

切迫流早産で寝たきり生活でしたが産まれたのは予定日4日後…、生理痛が酷かったから陣痛がきても半信半疑ではっきり分からず…、前日夜におしるしがあった為病院に電話して行った方が良いか聞いてみました(^_^;) 電話の声を聞いた助産師さんが普通に会話できてるからまだかな?午後の健診時間においで~。とアドバイスくれたので午後の健診に行って呑気に血圧体重…と測ったら血圧が凄く高い!変だなーと思いながら普通にNSTしてたら看護師さんが走ってきて「内診すぐ入って!」と(゜ロ゜;ノ)ノ したら子宮口8cm、陣痛きてるよ!と(゜ロ゜;ノ)ノ 立ち会い希望だったし主人に電話を…と携帯出したら「そんなことは付き添いのお母さんにしてもらって!産まれちゃうよ!」と看護師さん。 結局3時に病院入って、普通の健診の順番待ちして…、4時前に分娩台に誘導されて40分には産声でビックリでした(/ー ̄;)

 

二人目

つわりが酷くて1ヶ月早めに仕事を切り上げて里帰りしました。 里帰り先の病院で初健診の日に「子宮口が1cm開いてるから安静」と言われたけど1ヶ月も早く実家に帰って来たから負担を少しでもかけたくなくて子供と私の食事は準備したり1才の子供の食事後の散乱物を床拭き机拭き…とお風呂と洗濯以外は自分でやってしまってました。 1週間後「今日明日産まれるかもって位まで進んでしまってる。頭触れる位よ!」と…まだ9ヶ月に入ったばかり(;o;) それでも親に仕事休んで貰うとかの負担をかけたくなくて主人に子供連れて帰って貰いました。 延長保育に毎日コンビニおにぎり生活、主人も大変だったと思いますが…子供が横にいると私の性格上どうしても安静と寝てられないので結果的には良かったのかな? でも2週間後に胎児心拍が不安定になることが続いて36週になった瞬間に出すことに…子宮口は3cm開いてました。未熟児でしたが自力呼吸も出来て一緒に退院となったので良かったです。

 

三人目

只今30週ですが子宮口が既に1cm開いてて安静…来週進み具合を見て入院かどうか決めるそうです(;o;) 安静にしたいけど子供二人いて保育園は退園になってて預け先もなくて日中は子供二人見てしまってます…ウテメリン飲んでますが…張る度にドキドキです。

きゃね さん

1人目・・・早朝ちょろちょろ破水→午後陣痛促進剤服用→夕方出産。(陣痛~出産7時間)

2人目・・・夜中おしるしと共に陣痛開始。3時間後、出産。

3人目・・・2日前から前駆陣痛。当日、早朝に陣痛開始。2時間30分後、出産。

と、3人共、はじまりがバラバラ。今回の4人目は、どうなるんだろう(*^_^*)

6U さん

 

その他の出産の体験談

2017/09/06


この記事にいいね!しよう

いいね!
9

現在ログインしていません。

助産師に相談しよう!(無料)

ベビーカレンダーでは助産師に相談ができます。
知りたいことは助産師に質問してみましょう。
会員登録は不要です。

はじめての方へ

赤ちゃんの笑顔でいっぱいの毎日を。『ベビーカレンダー』は、赤ちゃんが毎日を笑顔で過ごせるような情報をお届けする、妊娠・出産・育児の情報サイトです。日めくりカレンダーを毎日めくるように、『ベビーカレンダー』を、ぜひ毎日ご活用ください。

ベビーカレンダー監修者はこちら

  • 天神先生
  • 三石先生
  • 池谷先生
  • 小枝先生
  • 松井先生
  • 太田先生

あなたも質問してみませんか?

ご投稿いただいた質問に、頼れる専門家が回答いたします。気になる悩みや疑問をお寄せください。