妊娠糖尿病の食事制限中に炭水化物を摂り過ぎてしまいました

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妊娠・出産のQ&A

妊娠糖尿病の食事制限中に炭水化物を摂り過ぎてしまいました

現在、妊娠32週に入ったところです。妊娠後期に入ってから「妊娠糖尿病」と診断され、それ以来、糖質を抑えた食事を続けてきました。主食は麦ご飯か、全粒粉のパンのみです。大好きだった甘いものやお菓子、フルーツを一切とらずに、1カ月過ごしてきました。おなかの赤ちゃんのことを考えて、食事制限を頑張ってきたにも関わらず、ストレスがたまりすぎて先日、炭水化物をドカンと食べてしまいました。その日は怖くて、血糖値も測れませんでした。

妊娠糖尿病の場合、炭水化物を摂り過ぎると赤ちゃんにどのような影響が出てしまうのでしょうか? たった1日でも炭水化物をとりすぎた場合、赤ちゃんが大きくなり過ぎたり、出産時に低血糖になったりという問題に、つながりかねないのでしょうか?

 

糖尿病のコントロールがうまくいかず、母体が高血糖の状態になると、胎盤を通過したブドウ糖が胎児のインスリンを増加させ、先天奇形、巨大児、羊水過多、胎児発育不全や胎児肺成熟障害で、新生児呼吸障害を引き起こします。

1日の総カロリーは、医師、栄養士の指導のもと、標準体重を基本として個人の活動量に合わせて決められます。一般的には、指示エネルギー量の50~60%が糖質、25%が脂質、15~20%がたんぱく質となるようです。極端な炭水化物制限をおこなうと、血糖値はいったん下降します。しかし、全身の血管系に動脈硬化のような悪影響を及ぼす可能性が推測されます。日本糖尿病学会でも、極端な炭水化物制限は、健康被害をもたらす危険があるという見解を示しました。胎児の成長にも有効ではありません。

ご質問の方は、炭水化物を1日だけ摂り過ぎてしまったとのことですが、その程度ならは気にしなくても大丈夫でしょう。普段の食生活ではよく噛んで食べ、夜にはなるべく炭水化物を控えるようにしましょう。炭水化物の食品を選ぶ際には、血糖値が上がる速度を数値化した「GI値」の低いものを選ぶのもよいでしょう。たとえば、果物の中でも柑橘類はGI値が低いです。また、食事制限のストレスで困っている場合、栄養士に相談するのがおすすめです。

質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。

監修者プロフィール

三鷹レディースクリニック院長
天神 尚子(てんじんひさこ)先生

三楽病院産婦人科科長を勤めた後、2004年2月、三鷹レディースクリニックを開業。

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