【妊活コラムVol.3】カップルで一緒に~ペアヨガ~
今、妊活に取り組んでいる人は、期待や不安が入りまじった気持ちを抱えながら毎日を過ごしているのではないでしょうか。妊活は「感情のジェットコースター」と表現されるほど気持ちのふり幅が大きくなりやすい時期なので、普段以上に心をいたわってあげられるといいですね。また、情報があふれている日常生活では、頭ばかりがフル回転していて、慢性的な忙しさやストレスは生殖本能も曇らせてしまいます。
女性の体に起こることに合わせるので、おひとりで頑張ってしまいがちですが、ご夫婦で気持ちを合わせながら一緒に取り組めるといいですね。今回は妊活中の心のケアやご夫婦の関係を調和させるツールの1つ、ご夫婦でおこなう「ペアヨガ」をご紹介します。
ペアヨガってどんなヨガ?
突然ですが、ヨガの語源をご存知ですか? サンスクリット語の「ユジュ=馬と荷台を結びつける」というのが語源で、「つなぐ」という意味があります。馬と馬車を想像してみてください。馬は「心」、馬車は「体」、手綱を引く乗り手を「私」と置き換えます。乗り手である私は馬(心)をコントロールしながら馬車(体)を目的地に進めますが、油断すると馬は暴れてしまいますので、最初は訓練が必要です。
ヨガでは「私」が「心」と「体」を呼吸でつなぎ、落ち着かせる練習をします。
ペアヨガは、2人1組になり、呼吸や動きを調和させながらおこなうヨガです。ご夫婦でおこなうペアヨガでは、お互いの感触、息づかい、温もり、男性らしさ(女性らしさ)、委ねられる安心感、信頼感などでパートナーの存在を感じることができます。そして、呼吸でお互いの心をつなぎ、絆を深めていきます。
心地いい呼吸を見つけましょう
ヨガでは「自然の生命エネルギーは呼吸を通して体に取り入れる」と伝えられていますので、呼吸がとても大切です。「吸う息で新鮮な空気をたっぷり体に取り込み、吐く息で不要な力や感情を手放す」。この循環をよくしながら、心地いい呼吸を見つけましょう。
くつろげる空間づくりにしましょう
ペアヨガを始める前に、お部屋がくつろげる空間になるよう準備します。テレビやスマホを消し、部屋の照明をやや暗めにして、快適な温度に設定します。音楽をかけるとしたら歌声がないものがおすすめです。アロマオイルなどおふたりがお好きな香りを芳香するのもいいですね。
やってみましょう ★骨盤内のめぐりに効くペアヨガ★
①あぐらか長座になり、パートナーと背中合わせになります。※女性はお尻の下にクッションなどを敷いてパートナーとの高さを調整します。
②後ろからお互いの腕を組んで力を抜き、お互いの重みをパートナーに委ねます。
③ここからお互いの呼吸と動きを合わせましょう。
~息を吸って~ 背骨をまっすぐにする。
~息を吐いて~ 上半身を右に倒す。
~息を吸って~ まっすぐにもどり、
~息を吐いて~ 上半身を左に倒す。
※これをゆったりとリラックスできるところまで続けます
やってみましょう ★腰を伸ばすペアヨガ★
①あぐらか長座になり、パートナーと背中合わせになります。
②お尻を始点にして背骨を回すように一方向に円を描きます。
③ここからお互いの呼吸と動きを合わせましょう。
~息を吸って~ 息を吸って前側半円を描き、
~息を吐いて~ 後ろ側半円を描く。
※数回まわして、反対方向も数回まわします。
慣れてきたら腰や背中、股関節の動きにも意識を向けてみましょう。
やってみましょう ★絆を深める呼吸法★
①あぐらか長座になり、パートナーと背中合わせになります。
②手は太ももの上で手の平上向きにして肩の力は抜きましょう。
③鼻から吸って鼻から吐き、心地いい呼吸を探します。(慣れるまでは口で呼吸してもOKです)
④呼吸を合わせることだけに集中し、30秒以上続けます。
※リラックスしながら2人のお互いの呼吸をつなぎましょう。
慣れてきたら吸う息と吐く息を均等にし、細く長く深めていきます。
ヨガは習慣にすることで違いが感じられてきます。1つだけでも構いませんので、毎日ほんの少しの時間でも続けてみてくださいね。
妊活時期のご夫婦の関係性が1年後、3年後、10年後のご夫婦の形につながっていきます。ご自分とパートナーをいたわる「ペアヨガ」を習慣にしてみませんか?