【助産師監修】チャイルドシートの種類と選び方
チャイルドシートの使用は、6歳未満の幼児に義務付けられています。チャイルドシートは赤ちゃんの命を守るために必要なものですので、必ず使用しましょう。
チャイルドシートを正しくつけないとどうなる?
出典:「子供を守るチャイルドシート」警察庁ウェブサイト
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/childseat.html#nosheet
チャイルドシート不使用者の致死率は適正使用者の約5.3倍です。チャイルドシートは正しく使用することで、赤ちゃんを事故や怪我から守ることができます。チャイルドシートは、赤ちゃんが生まれてすぐから必要ですので、自家用車をお持ちの方は妊娠中に購入しておきましょう。
チャイルドシートの種類
新生児〜1歳ごろまで使えるタイプ
生まれてすぐから1歳ごろまで使用できるタイプです。進行方向に対して後ろ向きに固定するものか、横向きに固定するものが多いです。新生児に適したクッション性や安定感がありますが、基準の体重になったら買い替えが必要です。
新生児〜4歳ごろまで使えるタイプ
新生児から4歳ごろ(体重約18kgまで)使用できるタイプです。現在主流なのがこのタイプになります。1歳未満までは後ろ向きに固定し、それ以降は進行方向へ向くように変えます。やや構造が複雑ではありますが、経済的な点がメリットとしてあげられています。
新生児〜7歳ごろまで使えるタイプ
新生児からチャイルドシートの義務化が終わる7歳ごろまで使用できるタイプです。1歳ごろまでは後ろ向きに、1歳以降は進行方向へ向くように変形し、7歳ごろまで使用ができる構造になっています。長期間使用するため、経年の汚れが目立ったり、部品が損傷するなどのデメリットもありますが、頻繁に使用しない場合などには経済的です。
1歳ごろ〜7歳ごろまで使用できるタイプ
新生児から1歳ごろまで使用できるタイプのあとに使用するのがこのタイプです。進行方向に向かって固定します。ジュニアシートに乗るには体がまだ小さいなどというときに選びます。座面だけになり11歳ごろまで使用できるものもあります。
3歳ごろ〜12歳ごろまで使用できるタイプ
ジュニアシートと呼ばれるタイプです。チャイルドシートと違い、車のシートベルトを直接こどもに使用します。座面を高くすることで骨盤に腰ベルトがかかるようにし、肩ベルトが首にかからないように調整します。
主なチャイルドシートのタイプをご紹介しました。使用できる子どもの体重の規定はメーカーによってことなりますので、購入前に確認しておきましょう。
チャイルドシートの固定方法
シートベルト固定
3点式のシートベルトを使用して、チャイルドシートの本体に通し固定します。正しく固定できているかの確認をしましょう。
ISOFIX
2012年7月以降に発売された車には、座面シート部分にISOFIX用の固定具が付いています。チャイルドシートのコネクターを差し込むことで固定します。誰にでも簡単に正しく固定ができます。
安全なチャイルドシートの見分け方
チャイルドシートの安全基準に適合しているものには、製品にEマークが添付されています。このマークを確認して購入するようにしましょう。
2012年6月30日以前に製作されたチャイルドシートには、改正前の古い基準に適合していることを示す自マークが添付されている場合があります。
また、国土交通省と自動車事故対策機構では、市販のチャイルドシートについて前面衝突試験と使用性評価試験をおこない、その結果を安全性能の評価として公表しています。安全なチャイルドシート選びの参考にしてみてください。
出典:国土交通省HP