添い乳をすると夜起きやすいのは本当?
1歳過ぎの子の断乳を考えています。現在、娘は「添い乳」で眠り、夜間も2~3時間おきに起きてしまいます。私はフルタイムで働いているので、正直言って、この状態がこれ以上続くと体がもちません。先日、「断乳をしたいので、しばらくは夜間泣くかもしれない。数日で落ち着くと思うから、協力してほしい」と夫に話したところ、「断乳なんて絶対ダメ。かわいそう。なんでそこまで泣かせるの? 夜間起きるのと、おっぱいとは本当に関係あるの?」と言って、断固理解してくれません。「断乳したらよく寝た」という他のママの体験談を話しても、「それは一般論でしょ? 専門家の文献にもでも書かれているの? お前が『ラクしたい』という理由で娘を泣かせるのは理解できない」と言うばかりです。私がどんなに大変な思いをしているのか、考える気はないようです。ちなみに、私と娘は同じベッドで寝ていますが、夫は別室で寝ています。「夜中、何度も起きている。私は睡眠不足になっている」と話しても、先ほどのことを言うばかりです。たしかに「添い乳していると、夜よく起きる」「添い乳(または断乳)をしたら、夜寝てくれるようになった」という情報は、ネットの掲示板でのコメントを見るだけで、専門家の意見ではありません。小児科医である先生の専門的観点からみて、添え乳と夜起きやすいことの関係はありますか? ぜひ教えてください。
生後1カ月を過ぎると、赤ちゃんの授乳パターンが見えてきます。夜間、ほとんど起きることなく寝る赤ちゃんと、数時間毎に授乳を要求する赤ちゃんとに分かれます。後者の赤ちゃんは、1歳くらいまで夜間の授乳が続くでしょう。おっぱいは育児用ミルクよりも授乳間隔が短いので、夜中に起きる場合には、こまめに授乳を要求されることが多くなります。そのため、お母さんは同じベッドで寝て、添い乳をするのが習慣になることでしょう。つまり、「添い乳だから起きやすい」というよりも、赤ちゃんがよく起きるため、自然に添い乳になるのです。1歳を過ぎていれば、おっぱいとさよならをしてもいい時期ではあります。しかし、最近は「無理にやめるより、自分からおっぱいに卒業するのを待つ」という考え方が支持される傾向にあります。とはいえ、お母さんの体調がよくない、食事が全然進まないという場合には、積極的におっぱいをやめる方向にもっていってもいいと思います。