パパにタバコ誤飲の危険を説明したい
1歳になる息子は、興味のある物を見つけると、一生懸命に取ろうとします。最近はパパのタバコが気になるようで、すぐ触ろうとします。子どもの手の届かない所に置くようにと注意していますが、夫はそれほど危険だと思っておらず、子どもの手が届く所に置きっぱなしにします。私自身もタバコの誤飲の危険性について、きちんと説明ができません。最近は、夫に注意すると逆ギレされてしまいます。なぜタバコの誤飲が危険なのか、詳しく教えていただけますか? また、どうしたら夫にわかってもらえるでしょうか?
赤ちゃんは興味を持った物に対し、目だけではなく手で触ったり、口に入れたりして確認します。1歳ごろは標準身長が75cmになり、つかまり立ちをして興味のある物に手を伸ばします。したがって、触れられたくない物は、立って手を伸ばしても届かない高さ、つまり床から1m以上の場所に置くことが大切です。
さらに、1歳ごろからは大人のまねをし始めるため、パパの喫煙を見ると、「おいしそう」とまねをして食べてしまう可能性が高いのです。実際に口に入れてもおいしくないため、たいていはべぇーっと吐き出してしまいますが、幼いころは味覚が十分に発達していないので、食べてしまうこともあります。タバコを食べると急性ニコチン中毒を起こしやすく、その量が1本の半分以上になると死に至ることもあります。また、子どものそばでタバコを吸うと、呼吸器疾患など健康や成長を阻害する要因になることもわかっています。パパは、タバコの子どもへの悪影響を知らないわけではないでしょう。しかし、やめられないので、頭ごなしに注意されると、反発してしまうのではないでしょうか? 禁煙できないのは、意志が弱いせいではなく、ニコチン依存症によるものです。ほとんどの小児科医はタバコの危険性を認識していますし、禁煙支援に熱心な医師もたくさんいます。病気や予防接種などで受診する際に、医師にパパへの禁煙支援に協力していただけるように、相談してみるのも一案です。