水ぼうそうは、水疱ができないと免疫がつかないの?
3歳の兄が友だちから水ぼうそうを移され、その2週間後に、生後9カ月になる下の子も発症しました。下の子は、水疱が3つくらいでき、丸1日たってから受診しました。「発疹が少ないうちに薬を飲むと、免疫がつかないことがある」と言われ、その夜まで様子を見て、目の近くにもいくつか出てきたので、「アストリック」という処方薬の服用を始めました。上の子は発疹の発見が早かったのと、症状がかなり軽かったようで、できた水疱のほとんどが大きくならず、また、発疹の半分くらいは水疱にならずに枯れていった感じです。下の子は、兄に比べて全体的に発疹の数が少なく、水疱も小さいような気がします(頭に7~8個、おなかと背中に10数個、顔、首、おしり、陰部にも少しあります)。水ぼうそうは、水疱ができないと免疫がつかないのでしょうか? 目安として、どの程度水疱が出ると、免疫がついたと考えていいのでしょうか? また、0歳児は免疫がつきにくいため、2度かかることがあると聞きましたが、予防接種を受けさせるべきでしょうか?
水ぼうそうの予防接種は定期予防接種で1歳以上で2回接種します。ご質問の文面からは、ご兄弟ともにしっかり水ぼうそうにかかったと判断できます。乳児期は、胎盤を通してお母さんからもらった抗体(移行抗体)がまだ体に残っており、感染症を防いだり、かかっても軽くすんだりします。そのため、その感染症の抗体産生が十分でなく、免疫ができない場合もあります。しかし、水ぼうそうの移行抗体は早いうちに消えるので、生後9カ月でかかったなら、免疫もできると思います。ご心配なら、血液検査で抗体価を調べてみてください。抗体価が低ければ、医師と相談し1歳以降で予防接種をされるといいでしょう。一般的には、水ぼうそうにかかったかどうか不明な場合は、抗体価検査をせずに予防接種をされることでよろしいと思います。水ぼうそうにかかっていたとしても、予防接種がマイナスになることはありませんし、抗体価の上昇が期待できます。