股関節脱臼の治療を終えてもずりばいなどをしません

股関節脱臼の治療を終えてもずりばいなどをしません

生後10カ月になる娘は、生後4カ月で「股関節脱臼」と診断され、リーメンビューゲルによる治療を4カ月間おこないました。やっと装具が外れて胸をなでおろしていたのですが、治療後2カ月経ってもずりばいなどをする様子がありません。左右に寝返りを打てるようになったり、おすわりができるようになったりしたので、成長がゆっくりなのかなと思うようにしています。しかし、同じ月齢の子が伝い歩きをしている姿を見ると、どうしても比べてしまい、不安と心配でいっぱいです。また、足の裏を踏ん張って地面につけようとしません。抱っこされているときや寝ているときに蹴る力は結構あります。しかし、地面に脚をつけようとすると、膝をすぐに曲げてしまい、突っ張らないのです。成長に合わせて病院を変えたり、リハビリができる施設を探したりしたほうがよいのでしょうか? また、家庭でできることがあれば教えていただきたいです。

専門家の回答

リーメンビューゲルという装具を長期間両下肢に付けていると、足の動きが制限され、通常の月齢より運動発達が遅くなるのが一般的です。しかし運動発達は日常生活での刺激や体験を通じて伸びてくるため、焦らないでください。4カ月間装具を付けていた場合、実際の月齢からマイナス4カ月くらいの運動発達として考えておかれるとよいでしょう。現在生後10カ月でしたら、運動発達はおおよそ生後6カ月ほどですから、寝返りができて、支えてあげると座れる、といった段階でよいのです。ハイハイやつかまり立ち、伝い歩きは、通常生後9~10カ月でできるようになりますが、これらができるまでには、あと3~4カ月ほどはかかりそうですね。

※質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。
この記事の回答者
監修者プロファイル

監修者三石知左子(みついしちさこ)先生

東京女子医科大学母子総合医療センター講師などを経て、葛飾赤十字産院院長。
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