先天性股関節脱臼は治るのでしょうか?
生後8カ月で「先天性股関節脱臼」と診断され、入院日が決まるのを待っている状態です。股関節脱臼の傾向は、生後4カ月から指摘されていました。「股関節脱臼は抱っこやおむつの仕方が原因になることが多く、生まれつきは少ない」と聞いたことがあります。「上の子どもたちに世話を任せた私のせいではないか」「生まれつきでも私のせいなのでは」と、毎日考えて落ち込んでいます。治るかどうかも心配です。
近年「先天性股関節脱臼」の病名を、「発育性股関節形成不全」に変更とするよう提唱されています。なぜなら出生時には脱臼していなくても、その後に脱臼、亜脱臼(関節が少しずれている状態)、臼蓋形成不全などが生じてくることがあるためです。抱き方やおむつの当て方などに注意を払うことにより、股関節脱臼の発生を予防し、悪化を防ぐことが可能です。そのためには、「両膝と股関節が曲がったM字型開脚で、自由に足を動かせるようにする」「正面からの抱っこはコアラ抱っこ(M字型開脚で、抱っこした人の胸にしがみつく形)にする」という対応が必要です。しかし、生まれながら股関節脱臼のハイリスク因子を持っている赤ちゃんもいます。女児である、家族に股関節の悪い人がいる、骨盤位で誕生した、といった場合に股関節脱臼の発生頻度が高くなるため、3~4カ月健診をきちんと受診するようにしていただければと思います。生後4カ月の時に股関節脱臼の傾向の指摘を受けておられるとのことですので、抱っこの仕方やおむつの当て方が悪くて現在の状態になったとは言えないと思いますし、お母さんのせいではありません。ぜひ前向きに、治療に取り組まれてください。
※質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。
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