授乳時に口をうまく開けることができません
生後2カ月になる息子は、低出生体重児で保育器に入っていたため、生まれてから半月間は哺乳びんで母乳や育児用ミルクを飲んでいました。今は母乳育児をしていますが、ずっと哺乳びんに慣れていたせいか、うまく口を開けることができません。「大きく口を開けてね」と話しかけながら乳首で唇をつついたり、泣いて口を開けたときに入れてみたりと、いろいろな方法を試しています。どの方法でも最初はうまくいくのですが、何回かすると乳輪まで入る前にハグハグして口が小さくなってしまいます。乳首が痛いですし、口の端から母乳がダラダラ漏れてくるので、何度もやり直しをさせ、飲み始めるまでに何時間もかかってしまいます。口に入るときにハグハグさせずに、乳輪までくわえさせる方法はありますか? 時々口を開けるのをあきらめ、寝てしまうこともあるので、体重の増加も心配です。
哺乳びんは吸うとすぐに出るので、赤ちゃんはその状態に慣れてしまっているのではないかと思います。まず、乳首が痛いのは、吸い方が浅かったり乳首をつぶすようなくわえ方をしているためであることが多いです。乳輪をママの指でほぐして柔らかくし、吸うとすぐ出る状態にしてから吸わせてみてはいかがでしょうか? 乳輪が硬いと吸っているうちにすべってしまい、口がどんどん小さくなってしまう可能性があります。また、授乳時の抱き方の工夫をしてみてください。クッションを置いて高さを調節して横抱きにしてみたり、フットボール抱きにしてみたりと、赤ちゃんが吸いやすい体勢を試してみてください。低出生体重児は、吸う力や体力が体重の増加と共に増してきます。上に書いたことをおこなって、母乳を与えたあとに搾乳や育児用ミルクで不足を補い、しっかり体重を増やすことも大切です。また、近所に母乳外来や助産師による母乳相談室などがあれば、乳房や授乳の様子を診ていただき、指導していただくと安心できるでしょう。