熱性けいれんは今後の発達に影響するの?

熱性けいれんは今後の発達に影響するの?

生後7カ月半の女の子です。先日、突然無呼吸でチアノーゼになり、私がパニックになってつい声かけをしたり、ゆすったり、人工呼吸をしたりして、刺激を与えてしまいました。1~2分程度で意識は戻りました。その間、硬直し少しけいれんしたようです。病院に行ったら、「熱性けいれん」と診断されました。熱性けいれんの既往がある場合、今後の成長発達、就学してからの学習能力などが心配で涙が止まりません。

専門家の回答

初めてわが子が目の前でけいれんするのを見ると、多くのお母さんはパニックになってしまいます。きっと、あなたもびっくりしたことでしょうね。けいれんが治まるまでの数秒間を、とても長く感じられたのではないかと思います。熱性けいれんを起こすお子さんは意外と多く、約1割近くいます。特に、両親や身近な親戚の中に幼いころに熱性けいれんを経験した人がいると、同じように熱性けいれんを起こす可能性が高くなります。ただし、幼いころに熱性けいれんを起こしても、知的な発達の障害を心配する必要はありません。6歳以上で起こした、熱がないけいれんだった、10分以上続いた、体の左右非対称なけいれんだった、治まったあとに意識がなかった、ということに当てはまると、てんかんなどの病気の可能性もあります。心当たりがあれば、医師に相談し、必要な検査を受けるようにしてください。

※質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。
この記事の回答者
監修者プロファイル

監修者三石知左子(みついしちさこ)先生

東京女子医科大学母子総合医療センター講師などを経て、葛飾赤十字産院院長。
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