前期破水による流産は予防できる?

前期破水による流産は予防できる?

先月妊娠18週で破水してしまい、陣痛促進剤を使って分娩しました。赤ちゃんは助かりませんでした。破水の原因として、絨毛羊膜炎や腟炎が引き金になるということはよく聞きますが、血液検査では感染兆候はありませんでした。診察でも羊水の混濁もなく、また胎盤の検査でも異常は見つかりませんでした。主治医から、次回妊娠したときには「予防的に抗生剤を使ったり、腟剤を入れるなどの処置をするのも1つの手」と説明されました。また、私は6年前に子宮頚部円錐切除をしているのですが、「頚管が短いので感染しやすいのでは?」とも言われました。子宮口はまったく開いていなかったので、縛る処置はする必要はない(「頚部が短過ぎて、あなたの場合は縛れるかどうかわからない」とも)と言われています。このような状況で、次回妊娠したときに同じ経験をしないために、予防としてできることはないでしょうか?

専門家の回答

腟内の細菌検査(クラミジアも含めて)などで感染が確認されない場合、子宮頚管無力症の可能性が考えられます。これは、明らかな子宮収縮やその他の原因がないにも関わらず、子宮口が開くなどして流・早産し、その後も繰り返すという経過をたどります。この疾患の場合、妊娠16週ごろから1~2週ごとに、頚管の状態を経腟超音波で観察(内子宮口の開大や頚管が短くなっていないかなどチェック)するくらいの厳重な管理をするのが望ましいです。また、おなかが張ったり重い感じがしないか、おりものが増えていないか、少しでも出血がないか、という自覚症状も見逃さないようにしてください。心配なら、妊娠14~18週くらいに入院管理にしてもらうといいと思います。

※質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。
この記事の回答者
監修者プロファイル

監修者天神 尚子(てんじんひさこ)先生
三鷹レディースクリニック院長

三楽病院産婦人科科長を勤めた後、2004年2月、三鷹レディースクリニックを開業。
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