ささいなことで苛立つのは妊娠のせいでしょうか?

ささいなことで苛立つのは妊娠のせいでしょうか?

現在妊娠27週目で、上に3歳の子がいます。上の子のいたずらが続いたときには、「何でやったの?」と理由を聞くようにしています。子どもは泣きながら、「え~っと、え~っと」を繰り返すばかりです。「え~っと」ばかり言っていることに苛立ちが募り、ついには怒ってしまうのですが、するとますます疲れてしまいます。妊娠前は、そんなにひどく怒らなかったですし、ささいなことで苛立つこともありませんでした。子どもが寝たあとに、「どうしてこうなってしまうのだろう?」と我に返って考え、かなり落ち込んでしまいます。こうした心理状態は妊娠と関係があるのでしょうか? それとも、今まで気づかなかった私の本当の姿なのでしょうか。もしそうなら、私はダメな人間だなぁと思ってしまいます。

専門家の回答

ささいなことに苛立ってしまうのは、妊娠中の体調も影響していると思います。しかしそれだけでなく、お子さんが3歳になって言葉の理解が進んできたため、しっかりした答えを期待してしまうことが大きな理由ではないでしょうか? 大人も、やったことをとっさにとがめられると、理由をうまく説明できないことがありますよね。幼時期の子ならなおさらです。いたずらに見える行動をしたときに叱られても、理由がよくわからないことが多いはずです。「何でやったの?」と聞かれて説明できるのは、せいぜい小学3~4年生くらいからです。3歳のお子さんなら、「していいこと」「いけないこと」をきちんと教えてあげるのが一番です。こうした教えには夫婦で違いが出ないよう、家庭共通のルールにしておきましょう。ところで、お子さんを毎日何かしらの理由で叱っていませんか? お子さんは叱られ続けると、おなかの赤ちゃんにお母さんを取られそうな気がして、「愛されている確信」を持てなくなってくるかもしれません。すると、お母さんの注目を引きたいために、「いけないこと」をやり続けるかもしれません。愛情を実感させるためにも、しっかり抱きしめてあげてください。寝る前にしっかり抱き、お話を聞かせながら寝かせてあげたりすると、安心しますよ。

※質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。
この記事の回答者
監修者プロファイル

監修者植松 紀子(うえまつ のりこ)先生

平成4年から「こどもの城」小児保健部にて臨床心理士(常勤)として働き、平成19年に定年退職する。横浜市、藤沢市の各教育委員会のスーパーバイザー。日本学校メンタルヘルス学会評議員、田中教育研究所評議員。
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