妊娠9カ月に入り、精神的にまいっています
妊娠9カ月に入ったばかりの初産婦です。妊娠7カ月ごろから、毎日ふとした拍子に過去にあった嫌なことを思い出すようになり、毎日が苦しいです。たとえば、小学校のときに仲間はずれにされたことや、昔の彼氏が自殺未遂をしたこと、高校の時部活動の試合で私のシュートが決まらず決勝戦で負けたこと、牛丼屋の店員の態度に腹が立ったことなど、小さなことから大きなことまでありとあらゆる嫌なことを思い出し、すごく嫌な気持ちになります。夫や会社の人、すれ違う人にまでイライラしてしまい、ものすごく心がすさんでいます。よく「マタニティーブルー」と言いますが、これはその一種なのでしょうか? いずれは治るものなのでしょうか? 臨月までこの状態が続くのかと思うと、不安で出産に立ち向かう気持ちになれるかわかりません。精神科などに相談に行ったほうがよいのでしょうか?
ホルモンが急激に変化すると、自律神経に作用して精神的に不安定な状態になり、一時的に訳もなく悲しくなったり、イライラすることがあります。異常な状態ではなく、むしろ妊娠中の心の正常な反応だと考えてよいでしょう。性格により程度の差はありますが、体型の変化や環境の変化により母親になることや生まれてくる子どもに対して、プラスに考えたりマイナスに考えたりするようになります。最も大切なことは、“程度の差はあれ、誰でも経験すること”“時期が来れば必ず治る一過性のものであること”だと自覚することです。解消法としては、じょうずに気分転換を図ることです。それには、自分の好きなことをするのが一番です。家に閉じこもっていると、余計気が滅入ることが多いので、家事は大目に見てもらい、気晴らしに買い物、映画、コンサートなど、好きな場所に出かけましょう。スポーツ好きな方は、マタニティスイミングなどもよいでしょう。外に出るのがおっくうな場合は、実家や友達に電話して思い切りおしゃべりするのもよい方法です。人に話を聞いてもらうと、結構気持ちがすっきりするものです。多少のストレスがあっても気持ちをおおらかに持って、ポジティブシンキングでいきましょう。お母さんがいつもゆったりとした気持ちでいると、おなかの赤ちゃんも気持ちよく感じているものです。リラックス、リラックス……。