抗リン脂質抗体症候群とは?
昨年、妊娠5週で流産しました。現在36歳です。先日テレビで「抗リン脂質抗体症候群」という病気を知りました。流産に関係があるようですが、早期の流産にも関係があるのでしょうか? 私の場合、生理が遅れていたため調べたら妊娠していたので病院へ検査へ行き、その翌日、今までにないひどい貧血症状と冷や汗が出て、常におなかが張っていました。抗リン脂質抗体症候群とは、こういう状態になるものでしょうか? また、次回妊娠に向けて、きちんと調べておいたほうがよいでしょうか?
抗リン脂質抗体症候群は、自己免疫異常の1つです。抗リン脂質抗体を持っていると、血液の凝固亢進、血栓形成を起こしたり、卵の着床障害の原因になることもあります。胎盤に血栓が形成されると、胎盤循環が障害されるために、胎盤の働きが損なわれます。その程度が強いと流産や子宮内胎児死亡を引き起こし、軽いと胎内発育遅延を引き起こします。したがって、抗リン脂質抗体を持っていると、反復流・早産、胎児発育遅延の原因になります。治療としては、抗リン脂質抗体の産生を抑制し、血栓形成を抑制する目的で、プレドニン(ステロイドホルモン)やヘパリン療法、低用量アスピリンの投与を妊娠初期から続けることで、治療効果があるという報告もあります。
※質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。
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