多嚢胞性卵巣症候群で流産が心配
妊娠6週目に入った30歳の初妊婦です。20代のころ、生理不順のために病院を受診したら、「多嚢胞性卵巣症候群」と診断され、「将来子どもができにくいかもしれない」と言われたことがありました。しかし、わりとすぐに自然妊娠することができました。でも、その症状が残っていると、流産しやすいとも聞きました。流産の可能性は、健康な妊婦とどのぐらい差がありますか? 初めてのことで心配だらけです。現在つわりはなく、下痢に近い状態の便が毎日よく出ます。時々少し下腹部がシクシク痛むように感じられますが、出血はありません。妊娠前と食欲も変わりませんし、本によく書いてあるような妊娠初期の症状がまったく見られなくて心配になりました。
多嚢胞性卵巣症候群は、排卵障害、無月経、不妊の原因となります。どうして起こるのかは、まだよく解明されていませんが、成人女性の2~3%に発生します。多嚢胞性卵巣症候群の患者さんは、排卵させるのが難しかったりしますが、診断基準をすべて満たしている人は、あまり多くありません。妊娠されたのなら、たいしたことはないと思います。流産が気になるなら、正常な妊婦さんより少し大事をとるくらいでいいと思います。それほど気にしなくても、大丈夫ですよ。つわりに関しては、強い人もいれば、ない人もいます。いずれにしても、胎児の状態を気にして落ち着かない気持ちで家にいるより、気になる症状があれば病院で診てもらったほうがいいと思います。
※質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。
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