こんにちは! 保育士の中田馨です。毎日暑い夏だからこそ、生活の中に取り入れてほしいのが「お昼寝」です。保育園では、毎日だいたい決まった時間にお昼寝タイムがあります。
今回は、お家でも生かせる、保育園の「お昼寝時に気をつけていること」をお話しします。
お昼寝は必要?
まだ、体力がない乳幼児さん。お昼寝はそんな乳幼児さんの体と脳を休息させることが目的。特に低年齢児のお子さんは、まだ昼寝が欲しいものです。お昼寝をすることで体力を回復させて、午後からまた元気に活動することができますよ。
とはいえ、お昼寝にも個人差はあります。「もうそろそろ起きようか」というくらいグッスリ寝る子もいれば、お昼寝の時間が短かったり、寝ない日がある子もいます。「必ずしなければいけない」という気合いや寝かしつけが、親子の負担になるくらいなら、ときにはあきらめも必要です。
「今日は、眠たくないのかもなぁ」と思う日は、子どもの雰囲気でママもわかるはず。そんなときは、ママと一緒にマットやお布団の上でゴロゴロする時間を設けるなど、意識的に体を休息させてあげるのがよいでしょう。
暑い夏のお昼寝で気をつけたいこと
特に暑い夏の日のお昼寝で気をつけたいことは、部屋の温度や湿度です。暑いだろうとエアコンや扇風機をかけていると、思った以上に体を冷やしてしまい風邪気味に……ということもありますし、エアコンや扇風機が直接当たらないように気をつけていたら、おでこに汗をかいているということも。
例えば、保育園では一度に何人もの子どもが寝るので、部屋の場所によって温度が違うので難しいものです。特に、部屋の角に寝ている子は、汗をかきやすいんですよ。
もし、お子さんが汗をかきやすいようだったら、寝る位置を少し変えるだけで解消されることもあります。
また、子どもがお昼寝しているときは、体をときどき触って汗をかいていないか? 冷え過ぎていないか? などの確認をすると安心ですね。パジャマや寝具も汗を吸い取りやすい素材のものがよいでしょう。
声かけの仕方
お昼寝の時間は、毎日だいたい同じ時間に設定します。そのときの声のかけ方が重要になります。「今から寝る?」と子どもに聞かないでくださいね。だって、「うん! 寝る!」と答える子どもはなかなかいません。寝る、寝ないは、子どもが決めるのではなく親が決めます。「さあ、寝ようね」と決まりごととして布団に連れていきます。
「今から寝る?」と子どもに意見をゆだねると、おのずと親のほうも「この子、今日は寝てくれるかな……」という気持ちになってしまいます。「さあ、寝ようね」と決まりごとにすると、親自身にも寝かしつける決心がつきますね。寝かしつけに限らず、しなければいけないものごとのときは、言い切るようにしてみてください。
お昼寝は、子どもにとって「気持ちの良い時間」ということを伝えつつ、子どもが寝ている時間はママも休息してくださいね。