孫フィーバーで義両親が大暴走
私が出産するまでは、夫が仕事で忙しかったこともあり、義両親との関わりは月に1度のペース。私たちが義実家にお邪魔して昼食をご一緒する程度でした。多少の気疲れはありましたが、数時間を楽しく過ごすだけで何かが気になるということはなかったのです。
それが、孫が生まれてからは義両親が頻繁に訪ねてくるように。その際に、「もしものときのため」と言われて断りきれず、義両親と電話番号を交換すると、それ以降、かなりの頻度で電話がかかってくるようになりました。
そして、義両親の行動はあっという間にエスカレート。夫不在時のアポなし訪問を始め、勝手に孫の口にキスをしようとしたり、月齢を無視したお菓子を与えようとしたり……。そのため、義両親と過ごすときは子どものそばから離れられず、何かあるたびに私がやんわりと義両親を静止して対処していました。
ところが……義両親がチャイルドシートをのせていない自身たちの車で、勝手に子どもを連れ出そうとする事態が発生。このままでは子どもの命にかかわると、これまでのことも含めて夫から義両親へ強く注意してもらうことにしました。
夫に伝えると…
義両親への不満と要望を夫に伝えると、夫の第一声は「良かれと思ってで悪気はないんだよ」でした。
カチンときましたが、そこは否定せずにやめてほしい理由を一つひとつ説明すると夫も納得。きちんと伝えてくれるとのことで安心していたのですが、それ以降も義両親の行動は変わらず……。
慣れない育児と義両親の自分勝手な行動にストレスMAXの状態だった私は、夫がまだ義両親に伝えていないと決めつけて、夫を責めてしまいました。
すると、夫はしっかりと伝えていたそうで私の目の前で義両親に即電話。夫は義両親に「言っただろ!?」と怒りながら、「嫌だと嫁が言ってるんだ!」を連発して私は呆気にとられてしまいました。
義両親の反応は
電話を切った後、ちゃんと伝えたよと誇らしげな夫。まさかと思って確認すると、今までも私の発言としてストレートに不満を伝えていたそう……。義両親と私の間をうまく取り持ってくれていると勝手に信じていたので私は驚いてしまいました。
私は義両親から「嫌な嫁だと思われているだろう」と気分が沈みましたが、その後も義両親の私への態度や行動は変わりませんでした。不思議に思っていましたが、義両親は「息子がなにかうるさい」とただただ聞き流していたよう。
ひとまず、嫌な嫁とは思われていなさそうなことにひとまずは安心しましたが、このままでは義両親との今後の付き合いがより不安に。義両親と気まずい関係にだけはなりたくなかったので、夫にうまく間に入ってやりとりをしてもらうことをお願いしました。
結婚して10年近くが経ち、義両親と私たち家族の調整役は夫に安心して任せられるほどに。夫が不器用ながらも頑張り続けてくれたおかげで、大きな揉めごともなくほどよい距離感で過ごしています。
夫の素直なところを美点に思っていますが、まさかの伝書鳩状態で白目を剝きました。あのときは、義両親も孫フィーバーでよくも悪くも周りが見えていなかったのだと思いますが、関係性が崩れるきっかけにならずに済んでよかったです。
結婚当初に比べると私も図太くはなったものの、やはり気兼ねなく発言できるのは実子なので「実家のことは実子が」を夫婦の中では続行しています。
著者/田畑 菜々
イラスト/マメ美
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