※訂正:(誤)わが子の手→(正)わが子の指
娘の指に切り傷が
幼稚園に入園し、早くももうすぐ春休みというころ、娘の指の内側に切り傷があることがわかりました。切り傷の理由を聞いたところ、ハサミを使っているときに間違って自分で切ってしまったというのです。
しかし、切り傷の状態を確認すると、自分で切ってしまった傷にしては不自然なかたちの傷だと感じ、娘に再度、聞いてみることにしました。
お友だちにハサミで切られたという娘
娘にどのようにハサミを持っていたら傷ができたのか聞いてみたところ、お友だちのA子ちゃんにハサミで切られたと言われました。娘の指の傷の状態を見ると、自分で作った傷というよりも他人から切られたと言われて納得ができるものでした。
けれども、幼稚園の子ども同士がハサミで相手を傷つけるというのも理解できるものではありません。刃物で切られるという体験は今後のことを考えても良くないと思い、思い切って幼稚園へ相談してみることにしました。
幼稚園で子ども同士から事実を確認することに
娘がハサミで指を切られたことを幼稚園に伝え相談したところ、幼稚園側も驚いてすぐにA子ちゃんへ事実を確認してくれることに……。先生方が慎重に確認した結果、A子ちゃんが娘の指を切ってしまったとのこと。
そこで幼稚園側と話し合いの機会を持ち、大ケガに至らなくてよかったけれど、刃物でケガをしないようよく見ていてほしいと伝えました。不安な気持ちは残りましたが、幼稚園の先生方にお願いするしかないと考えました。
予想外の気まずい出来事
私としては娘がケガをしてしまい放っておくわけにもいかないので幼稚園の先生に相談したのですが、A子ちゃんの保護者からすれば大変ショッキングな出来事のようでした。
その後、A子ちゃんの保護者が幼稚園の登園場所で待っていて、私と娘に泣いて謝る騒動に……。今回のことはA子ちゃんの保護者が悪いわけではないので、A子ちゃんの保護者に今後様子を見ていただけたらと伝えました。
娘の通っている幼稚園は、子どもの面倒や様子をよく見てくれていると感じていますが、全員に目が行き届いている状態ではありません。親としては娘に対して、嫌なことをされたらやめてほしいことを伝えるなど、ケガをする前に逃げるという当たり前のことも教えていかなければと、育児の難しさを痛感した出来事でした。
作画/はたこ
著者:坂本ひろ子
1児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。