「食べづわりでよかったね」と言われて
妊娠を報告したとき、私はつわりの真っ最中。私のつわりは「食べづわり」でした。何か食べているときは気持ち悪さが消えますが、食べ物を飲み込んだ瞬間に気持ちが悪くなり、空腹でも満腹でもずっと気持ちが悪い状態。妊娠報告の際、義母につわりのことを聞かれて「食べづわりです」と答えると、「よかったね。吐いちゃうより食べられるほうがいいもんね」とのこと。
確かに、栄養を摂取できなくておなかの赤ちゃんに影響が出ないか心配するよりはマシかもしれません。それでも、私は気持ち悪くて仕方がないのに……と思いつつ、笑顔で「そうかもしれませんね」と返しました。その日は少しのモヤモヤを抱えて帰宅することになりました。
親戚の集まりで義父が触れ回る
そのすぐあと、義実家の親戚の集まりがありました。つわりがピークでしたが「少しの時間だけ」と言われ、仕事で不在の夫に代わりお手伝いに。そこで普段無口な義父が、孫が生まれることのうれしさからなのか親戚中に私のつわりの話をしていました。「うちの嫁は妊娠を理由に食べてばかりなんだ」と言っているのです!
そもそもまだ妊娠初期で妊娠のことは口止めしていたのに。どうやら義父は「食べづわりでよかったね」の会話を「嫁は食べてばかり」と勝手に認識しているようでした。わざわざ気持ち悪いのを我慢して手伝いにきているのに……と私はとてもイライラしました。
親戚の女性が出してくれた助け船
それでもおめでとうと言ってくれる雰囲気に水をさしたくなくて、私は反論せずにお手伝いをしていました。そんなとき親戚の女性が話しかけてきて「もしかして食べづわり?」と聞いてきました。「そうです」と答えると、「だと思った。ずっと体調悪そうだから。ここはいいからもう帰りな」と言ってくれました。
女性が義母に話し「体調が悪化した」ということにして、この日は帰宅。後日聞くとその女性も妊娠中は食べづわりだったそうで、私が帰ったあと、みんなの前で食べづわりの苦しさを語ってくれたそうです。
今回のことは、そもそも義両親が食べづわりについてよく知らなかったことが原因だったと思います。今思えば最初に妊娠を報告したとき、もっと自分のつわりについて説明しておけばよかったと少し反省しています。ちなみに後日、話を聞いて怒った夫が義両親に抗議し、きちんと謝罪を受けたのでモヤモヤは残りませんでした。
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著者:水田 真理
アレルギー持ちな娘の母で元理科の塾講師。子育てはできるだけ家にあるもので、娘と楽しめるように日々創意工夫を実践。