最初の出会いで予言者が現る
最初の出会いは月に一度、部署合同で行われる清掃活動。お互い入社して初めての清掃活動で、それぞれ部署からは若手が参加するという暗黙の了解がありました。そこで私たちはお互いの存在を知ることとなったのです。
清掃活動の休憩中、近くにいたある上司からいきなり「あなたたち何か合いそう、付き合っちゃえば?」と言われました。
突然のことに驚いてしまった私。まだ相手の名前も知らなかったうえに、このときは業務を覚えることに必死で恋愛どころではなかったこともあり、内心「まさか……」と思いながらも笑って何とか過ごしました。お互い人見知りで気まずい空気が流れるなか、当時の彼の様子はというと、なぜかまんざらでもなさそうでした。
様子会いから半年後、急展開
それから特に何もなく半年という時間が過ぎていきました。そんなある日、私は業務中に名前も知らないある男性社員と一瞬、目が合いました。
そしてそのとき見た彼の目は、今まで私が見たことがないほど澄んでいてキラキラして見えたのです。そこで私は「もしかしたらこの人と結婚するかもしれない」という不思議な気持ちになりました。
その日から数日後、見知らぬ人からメッセージが。何も覚えがない私は「すみません、どちらさまでしょうか……?」と尋ねると「すみません。以前清掃活動でご一緒した者です」と言うのです。清掃活動ではあまり接点がなく、正直なところすぐに顔が思い出せませんでした。
この連絡がきっかけで彼と食事に行くことになり、なんと以前ビビッときたビー玉のような目の彼がその彼と同一人物であるということに気が付きました。
外では他人のフリごっこ
何度かの食事を経て、交際へと発展した私たちですが、仕事に支障が出ないよう会社の人には内緒にしようにしようと決めました。会社ですれ違う際は、同僚として接するように意識し、休日にショッピングをする際も別行動をとるという徹底ぶり。
そして、交際期間が1年になろうとしていたころ、「外で堂々とデートしたい」と思い、結婚へと踏み切りました。
周りから、お互い恋人がいないと思われていた私たちがまさか結婚、しかも社内恋愛ということで、発表した際には周囲とってはビックサプライズとなったようでした。振り返ると、ふたりだけの秘密の恋愛期間もドキドキハラハラで楽しかったです。
結婚した今では、もちろん外も堂々と隣を歩けるようになり、安定した楽しい日々を過ごしています。
著者/みどりここな
イラスト/sawawa
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