ハイスペックな方たちとの合コン。しかし…!
このときの合コンのお相手は、大手コンサルティング会社の方たちでした。彼らは職業柄か話が面白く、コントのようなやりとりも見せてくれ、私たちをとても楽しませてくれました。
しかし私の目の前に座った1人は、私の人生の中で出会った「とても失礼な人」の5本の指に入るほどの人だったのです。
合コンの間、彼は下を向きずっと携帯をいじっていて、女性とはまったく話さず、隣の後輩の方としゃべるだけ。その態度も横柄で、とても感じがいいとは言えませんでした。しかも、短い合コンの間に途中で何度も離席をして、仕事ではない電話をしていたようでした。
態度の悪い失礼男に一矢を報いたい!
私と失礼男の席は入り口から遠い場所で、失礼男は離席するたびに、周りの方を強引に押し除けていくので同僚の方もとても迷惑そうでした。きっと彼が一番先輩だったのでしょう。きていた彼の同僚たちも、彼には注意ができないようでした。
ただあまりにも態度が悪く、カチンときた私。「もうどう思われてもいいや」という気持ちで、「頻繁に離席されるなら、入り口の近くに座られてはいかがですか?」と言いました。すると、失礼男はこんなに顔に出す!?とびっくりするほど、露骨に嫌そうな顔をして、「チッ」と舌打ちをしたのです。そしてドカドカと音を立てて歩き、末席の方を押しのけて入口の近くに腰を下ろしました。
そんな彼の露骨な態度に、私たちだけでなく彼の同僚たちもドン引きで……。
あとから考えれば、2時間くらい黙ってその人の前で飲み食いしていればよかったのですが、まだ青い若者だった私は、せっかくの出会いの場でそんな横柄な態度をとる彼が許せなかったのです。
言い返されたくらいで
そして合コンがようやく終了。私は財布を用意してお会計を待っていました。私は奢ってもらうのが好きじゃないので、たとえ少額であってもお金を払うのですが、私のその姿勢が気に入らなかったのでしょう。入り口に座っていた失礼男が、「財布なんて出して払えんのかよ」とわざわざ大声で煽ってきたのです。
イライラが頂点に達し、残った酒でもかけてやろうかと思いましたが、先輩がいる手前グッとこらえ、ニコッと笑ってから「あなたのぶんは奢りませんよ」と言いました。すると、お酒が入っていた影響もあったのでしょう周りの合コンメンバーが「よくぞ言った」と言わんばかりに大盛り上がり。
すると失礼男は、まるで漫画の悪役みたいに、顔を真っ赤にしながらお金をテーブルに叩きつけて、そのまま帰っていきました。
合コンは恋愛相手を求めるための機会ですから、私は興味のない相手に必要以上に愛想よくする必要はないと思っています。とはいえ、お互い貴重な時間を割いて話をしますし、最低限、人としてのマナーは守って行動してほしいと思いました。この出来事がきっかけで、私自身も人に対して失礼な態度をとっていないかを改めて省みるいい機会にもなりました。
著者/中野 迷子
イラスト/マメ美
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