周囲からのプレッシャーに耐えかねた二郎さんは、ツキミさんに子どもを作るよう強く迫るようになります。親戚が集まる場でも「子作りしろ」と袋叩きに遭い、追い詰められていくツキミさん。
さらには精神科へ連れて行かれ、「妻の考えは異常だ」と訴えられてしまいます。しかし、医師は「あなたはおかしくない」とツキミさんにやさしく寄り添い、二郎さんにも一緒に受診するよう勧めました。ところが二郎さんは大声で反論し、医師をヤブ医者扱いする始末……。
その後も無理やり行為を迫る二郎さんに限界を感じたツキミさんは、ついに離婚を決意。二郎さんの不当な言動を密かに録音し始めます。
そんな絶望の中、救いの手を差し伸べてくれたのは、たまたま精神科に居合わせた職場の上司でした。思い詰めるツキミさんの事情を聞き、「お金が貯まるまで同居しよう」と提案してくれたのです。
ツキミさんはその親切な申し出を有り難く受け入れ、夫が帰宅する前に家を出たのでした。
離婚を意気込む妻と焦る夫…

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ツキミさんは幼少期に母から容貌を笑われ続けたトラウマから、整形をした過去がありました。二郎さんはそれを受け入れてくれたものの、ツキミさんは「自分に似た顔の子が生まれるのが怖い」と、どうしても子どもを持つ気になれません。
「精神科を受診して気持ちがラクになった」と明かすツキミさんに、主任は「もっと生きやすくするために、精神科で幼少期のトラウマをケアしていくのもいいかもしれないね」とやさしく寄り添います。
一方、お金がないはずのツキミさんが一向に帰って来ないことに慌て始める二郎さん。「本気で離婚の準備をしているのか!?」と、次第に焦燥感を募らせていくのでした。
なんとなく精神科や心療内科の受診に対して「ハードルが高い」と感じる方も多いのではないでしょうか。心の傷は外からは見えないため、「こんなことで受診してもいいのか」と悩み、無理を重ねてしまうこともあるでしょう。
しかし、心の不調を放置すると、体調の悪化により日常生活に支障が出てしまうこともあります。
風邪を引けば内科を受診するのと同じように、心の疲れや不調を感じたときには専門家に相談するようにしたいですね。
尾持トモさんの連載は、ブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。
尾持トモ