一方、ツキミさんは幼少期から母に容貌を笑われ続け、整形をした過去が。二郎さんは整形を受け入れてくれましたが、ツキミさんは自分に似た顔の子が生まれることが怖いのと、自分も両親のように子を虐待しないか不安で、子どもがほしいと思えないのです。
周囲からのプレッシャーに耐えられない二郎さんは、ツキミさんに子どもをつくることを強要。ツキミさんに嘘をついて親族の集まりに誘い出し、逃げないように荷物を隠し、ツキミさんは親戚から「子作りしろ」と袋叩きに……。
二郎さんの弟夫婦や義姉の助けにより、なんとか帰宅。しかし、後を追ってきた二郎さんに無理やり行為を迫られ、ついに離婚を決意します。
そんな矢先、二郎さんに無理やり精神科に連れて来られたツキミさん。
先生は「あなたはおかしくない」とツキミさんに寄り添いますが、二郎さんは自分に賛同しない先生をヤブ医者扱い……。
精神科の待合室に居合わせた主任は、思いつめるツキミさんの事情を聞き、相談にのってくれたのです。
主任の思わぬ提案に…
※子ども恐怖症=子どもに対して反射的に恐怖を感じてしまう心理状態のこと
過去にいじめられたトラウマから、子ども恐怖症になった息子をもつ主任。「子どもを持ちたくない」というツキミさんの思いに理解を示し、「理解してくれる人はたくさんいるからね」と励ましてくれました。
そして、お金が貯まるまで一緒に暮らすことを提案します。
ふたりは夫が帰宅する前に、一緒に自宅へ荷物を取りに行き、さっそく主任の家へ。
「お金が貯まったらすぐに出て行く」と言うツキミさんを、主任は「気にしないで」とやさしく迎え入れるのでした。
主任の計らいにより、二郎さんと距離を置くことができたツキミさん。二郎さんのあまりに自分勝手な言動に散々苦しめられてきたツキミさんは、心に相当なダメージが蓄積していることでしょう。まずは親切な主任を頼りながら、自身の心の回復に専念してほしいものですね。
尾持トモさんの連載は、ブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。