ママ友の義父の第一印象
ママ友とは、よく幼稚園の帰りにママ友の家の前で子どもたちを遊ばせていました。そのときにママ友の義父を見かけることはありませんでした。私が見るのは幼稚園の送りのときに、ママ友の義父が毎朝車の手入れをしている姿。
目も合わないのであいさつすることもできず。恰好もサングラスをかけジーパンにシャツ、首にはギラギラのネックレスで怖い感じの印象でした。
ママ友の家の前で遊んでいたとき
いつものようにママ友の家の前で子どもたちが遊んでいたとき、高級車が家にやってきました。納車日だったらしく、ママ友も初めて見る車だったようで、義父だと気づいていませんでした。高級車で見た目がかっこいいので、周りにいたママたちも子どもたちも車に釘付け。
人見知りしない子どもがママ友の義父に近づいて、「乗せてよ!」とひと言言いました。それに便乗してほかの子どもたちも「乗りたい!」と言い出したので、私たちママは「汚すから、ダメ!」と高級車に乗ることを阻止します。
するとママ友の義父は……。
車から降りて来たママ友の義父は
「いいよ、いいよ。じゃあ順番に並んで~」と言って嫌がる様子も見せずにママ友の義父は子どもたちを誘導します。子どもたちの靴で車が汚れているのを見てハラハラしているママたちの隣で、ママ友の義父はニコニコしています。
さすがにママ友も驚いていました。その姿を見て、ママ友の義父はとても心が広く、やさしい人なのだなと思いました。
この出来事があってから、私はママ友の義父がこちらを向いていなくてもあいさつするようになりました。するとママ友の義父はにこやかにあいさつを返してくれます。人は見た目で判断してはダメだなと改めて思った出来事でした。
著者:松谷えりな/女性・主婦。2019年生まれの息子と、2016年、2018年、2020年生まれの娘たち4児のママ。教員免許保持。子ども4人と夫、ペットのわんちゃん1匹と暮らしており、趣味は子どもたちといろいろな公園へ遊びに行くこと。
イラスト:海乃けだま
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています