トイレに駆け込む娘、頭を強打
私たち家族は、長期休暇でとあるホテルに宿泊していました。ホテルの滞在も最終日を迎え、さあ朝食を食べにいこうとしたそのとき、娘が「トイレ!」と言って部屋のトイレに向かって勢いよく走っていきました。そしてその直後、ゴーンという音と共に娘の泣き声が響いてきたのです。
何事かと思って駆け付けると、娘は後頭部を床に強打したようで、頭を押さえて泣いていました。トイレとシャワーが併設されているバスルームだったのですが、シャワーの水が床に残っていて、床が大理石だったため滑って転んでしまったようでした。
落ち着きを取り戻し、朝食へ
私がしばらく頭をさすってあげると娘も泣き止み、気持ちも落ち着いてきたようでした。私ももう赤ちゃんではないし大丈夫だろうと思って、そのまま夫と3人で朝食に向かいました。そして朝食を食べ始めたのですが、いつも食欲旺盛の娘がほとんど食事に手を付けようとしません。
次第に「頭が痛い~」と言ってぐずり始めるようになりました。あまりにも調子が悪そうなので部屋でひと休みするため、私と娘だけ先に部屋に戻ることに。
部屋に戻ってから嘔吐、急いで病院へ
娘は部屋に戻ってからも「頭が痛い」と言い続け、10分もたたないうちに嘔吐してしまったのです。その後朝食から帰ってきた夫が娘が何度も嘔吐する様子を見て、「すぐ病院に行ったほうがいい!」と言いました。急いで私たちはチェックアウトの手続きを済ませました。
部屋にいる間、娘は何度か嘔吐し、食べた物がすべてなくなるくらい吐いてしまいました……。ただ幸いにも病院に向かうのタクシーの中では吐き疲れたのもあってか寝てしまい、落ち着いた状態で病院に向かうことができました。
病院での診断結果とその後
病院での受診結果は「軽い脳震盪」ということでした。そのときは目の様子や歩く様子、そして1回目吐いてから継続的に吐いてないかなどを聞かれました。そしてその様子からCTを取る必要はなさそうとの判断が下りました。
私も夫もほっとひと安心して、家に帰りました。家に着くと娘は何事もなかったように動き回っており、「静かにしていなさい」と怒ってしまったのを覚えています。
娘もだいぶ大きくなってきたことで、私も周りの環境や娘のケガに対する注意力が低くなっていました。しかし、今回のことでまだまだ油断してはいけないのだなと感じました。幼児とはいえ、まだまだ行動に気を付けて見てあげなくてはと反省しています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:町田 久美子/歳児を育てるワーママ、ズボラ主婦。ベトナム在住。手を抜く家事、育児を常に探しながら、ライターとして漫画や教育系、ベトナムでの子育て経験について執筆中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています