つい許してしまった
夫とまだ付き合っているころに温泉旅行へ行ったときのことです。当時は夫と結婚の話はなく、私もやっと仕事が楽しくなってきたころ。子どもが欲しい気持ちはあるけれど、もう少し先に……と考えていました。
しかし、いつもは避妊をしているのですが、そのときはつい許してしまい……。生理は比較的規則正しくきていましたが、基礎体温は測っておらず、排卵日もわかりません。だんだんと不安になり、いろいろ調べて見た結果、アフターピルのことを知ったのです。
アフターピルの処方
アフターピルのことを夫に相談して、自宅近くの産婦人科で処方してもらえることを知り、旅行から戻りそのまま受診。産婦人科を受診するのは初めてだったので、とても緊張したのを覚えています。問診票を記入するとすぐに呼ばれ、72時間以内に飲めば効果があるので、すぐに服用するように言われました。
また、強い吐き気や頭痛などの副作用があるかもしれないと説明されました。そして、相手にも吐き気や頭痛などの副作用があることを知ってもらい、今後、子どもが欲しいと思うまで避妊をすることをアドバイスされました。
アフターピルの副作用
アフターピルを処方されたあと、すぐに服用しました。帰りの車の中で夫へ副作用について説明をすると、夫も軽はずみな行為をしたと反省。夫は吐き気で食欲がなくなったときのために飲み物を準備してくれて、その日は一緒にいてくれました。自宅に戻り、副作用に備えて横になることに……。
嘔吐はしませんでしたが、強い吐き気と頭痛に襲われ、半日ほど寝込んでしまい、つらかったです。夫は苦しんでいる私を見て、「ごめんね」と何度も言っていました。避妊さえしておけばアフターピルを服用して副作用で苦しい思いをしなくて済んだので、これからは気をつけなければと思ったのを覚えています。
その後、改めて夫にも副作用の症状を話し、理解してもらいました。それからは結婚して子どもが欲しいという話になるまで、避妊は忘れずにおこなうことに。相手側の男性がアフターピルについて理解すること、自分の意思をしっかり持ち、その場の空気に流されないことが大切だと思いました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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イラスト/塩り
監修/助産師 松田玲子
著者:山本加奈子
2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。