初めて理解してもらえた気がして……
夫の愚痴を嫌な顔をせず聞いてくれ、自分のことのように怒ってくれる。
クレ子さんは新しい土地で初めてできた私の良き理解者――。
このときはそう思っていたから
「財布を忘れた」というクレ子さんの言葉も信じてしまったし、
何の疑問を抱くことなく、お金も立て替えてしまった。
クレ子さんの思惑も知らずに……。
「ママ友の財布」第7話。カモ田さんは家計に厳しい夫に息苦しさを感じていましたが、友人たちは「しっかり者のいい夫」と羨ましがるばかり。カモ田さんの相談に乗ってくれる人はいませんでした。その点クレ子さんは、親身になって話を聞いてくれ、自分のことのように怒ってくれた。クレ子さんは私にとって初めての理解者。そう思っていたのに――。