「赤ちゃんに積極的に話しかけましょう」という言葉を育児書などでよく見かけますが、何を話しかければいいんだろう?と思う方もいるのではないでしょうか。今回は、私が赤ちゃんによく話しかけていた内容やそのときの心境を紹介します。
「私の話を聞いて!」という心境でした
わが子は冬生まれだったので、産後しばらくは外出せず、夫以外の人との会話はありませんでした。それは、おしゃべり好きな私にとってとても耐えられない生活でした。
そんな状況もあり、私の場合「赤ちゃんに話しかけなきゃ」というより、「お願い、私の話を聞いて」という気持ちでした。「おはよう。天気がいいよ」「あとでベランダに出てみようか」「おむつは汚れていないかな?」など、すべての行動を言葉にしていました。言葉を発することで、初めての育児のなか、ふさぎ込んだ気持ちが少しラクになった気がしました。
赤ちゃんが家族の会話の中心
赤ちゃんが話せる月齢になるまで返事はしてくれないので、ちょっとさみしいと思うこともありました。低月齢のときは、赤ちゃんの表情から勝手に赤ちゃんの気持ちをアフレコしたり、夫と会話をするときに「ね、〇〇ちゃんもそう思うよね?」と会話に参加させて同意を求めてみたり。言葉が通じなくても返事はなくても、会話を通して家族の中心に赤ちゃんがいるような雰囲気だったと思います。
子どもが大きくなった今でも、普段あまり家にいない夫を含めて、家族間の会話が多い家庭ではないかと思います。
会話を通して自然と覚えていったことも!
お散歩では「信号が赤だから止まろうね」「あっ、青になったから渡ろうか」「赤い花が咲いているよ」と、目に見えるものすべてを言葉にし、よく赤ちゃんに話しかけていました。
わが子も最初のうちは反応していませんでしたが、1歳半くらいで花の色や信号の色を赤・青などと言えるようになり、2歳くらいで信号が変わったことを教えてくれるようになりました。会話を通して、自然と身の周りの物事を覚えていったように思います。
赤ちゃんに積極的に話しかけなきゃ!と思うと、結構しんどいと思います。気負いすぎず、言葉が通じなくても立派なお話相手の1人だと思えば、赤ちゃんへの話しかけも気楽になり、楽しくなるのではないかと思います。
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イラスト/塩り
監修/助産師REIKO
著者:村上八重美
二児の姉妹の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。