偏食の長男へ手を焼いていた私
偏食で少食な3歳の長男に毎日手を焼いていた私。子どもには栄養のあるものをまんべんなく食べさせたいと思う私は、長男が好きな食材と苦手な食材を組み合わせたり、調理法や見た目の飾り付けをしたりして、食欲が増すようにといろいろ工夫をしていました。
しかしどんなに工夫しても、気分がのらなかったり嫌いな食材が見えると食べない長男。「せっかくこんなに頑張って用意したのに……」と私はイライラして、親子ともに食事の時間を苦痛に感じるほどでした。
パパがいるとご機嫌で…
そんなわが家の食卓ですが、パパが一緒にいるときは様子が違うのです。パパは仕事が忙しく、なかなか一緒に食事をとることができないのですが、子どもにやさしく、叱ることはありません。長男は大好きなパパが一緒だとご機嫌で、食事よりもパパと遊ぼうとするほど。
私が「今日はパパが食べさせてね」とお願いすると、夫は長男の遊びの誘いに乗って、歌を歌いながら、そしておもちゃでままごとをしながら、「あーん」とスプーンで食べさせ始めたのです。
夫の気づかいと私の教育方針の対立
それを見た私は、夫に対して怒り心頭! 今まで私が食事のしつけをしてきたという自負があり、夫がそれを崩したと感じたのです。
私の怒る姿に夫はすぐに謝ってくれ、自分の考えを話してくれました。「食事は楽しい気持ちで食べないと、長男にとっても食事が負担となるだろう」という考えのようでした。
私も叱ってばかりの楽しくない食卓は嫌です。家族の食卓は楽しいものにしたい。話し合うことでお互いの主張を尊重し、夫婦の意見は一致しました。私が子どもにはきちんとした作法で食事してほしいと思って行動していたことも、夫がきちんと理解し尊重してくれたことがうれしかったです。
これからは、子どもの教育方針について私ひとりで背負い込まず、夫と相談しながら決めていくことにしました。家族が楽しい気持ちで食事できるように、雰囲気のいい食卓をみんなで作り上げたいです。
イラストレーター/山口がたこ
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著者:三宅ちよこ
フリーランスとして働きながら一男一女を子育て中の母。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、株や不動産投資を副業としている。ライターとして主婦のためのお得な情報や子育てに関する体験談を執筆している。