加藤 かと プライドの高い義母に接近してお気に入りとなることに成功した彼女は、「新居への引っ越し祝い」と偽り、夫へのサプライズ協力を取り付け、義母を不倫部屋へと連れ込みます。
何も知らない義母は、帰宅した夫に「サップラ〜イズ♡」と満面の笑み。夫が顔面蒼白になる中、さらに若い浮気相手が「マサピョン～♡」と甘い声で入室し、事態は一変。
夫と若い浮気相手が鉢合わせし修羅場と化す中、カナデは「ここは不倫部屋です」と真実を告白。義母は夫を平手打ちしますが、夫は謝るどころか「押しかけるな」と開き直り、論点をすり替えます。
激怒した義母は膝蹴りなど護身術の技で息子をねじ伏せ、「人としておかしい！」と涙ながらに叱責。夫が倒れ込むと、義母の鋭い視線はついに震える浮気相手へと向けられたのでした。浮気相手は逃げようとしますが……！？
逃げようとする不倫女VS義母
マサハルの不倫相手は、カナデさんより8歳は若そうに見えました。カナデさんは、結婚当初に友人から言われた言葉を思い出します。
「カナデちゃんと付き合ったのも5歳年下だったからみたいだよ」
その言葉通り、夫が自分を愛していたわけではなかったことを、目の前の若い不倫相手を見て痛感するのでした。
一方、不倫相手の女性は隙を見て逃げ出そうとドアへ向かいます。しかし義母は素早く回り込んで、女性の前に立ちはだかります。
「あらぁ？ どこにお出かけ.....？」
義母の鋭い視線に、女性は言葉を失います。義母は不倫相手の女性とマサハルを正座させ、説教を始めました。
義母はカナデさんと過ごす中で、カナデさんのやさしさや思いやりに気づいていました。そんな素晴らしい嫁を、自分の息子が裏切ったことが許せなかったのです。
義母は涙を流しながら、カナデさんの前に深々と頭を下げます。そして土下座をして、何度も何度も「ごめんなさい」と謝り続けるのでした。
◇ ◇ ◇
夫が求めたのは「若さ」でしたが、最後にカナデさんを救ったのは、義母と築き上げた「信頼」でした。土下座までして涙を流す義母の姿は、息子の非礼を詫びるだけでなく、カナデさんという一人の人間への深い敬意の表れなのではないでしょうか。
血の繋がりがあっても心が離れることもあれば、義理の関係でもこれほど深く通じ合えることもある。大切なのは「相手を想う心」なのだと改めて気づかされますね。
