※コロナ禍前の体験談です
協力的で子煩悩な夫だと思っていたところ
長女が赤ちゃんのころのお話です。夫は穏やかな性格で、休日は洗濯やお皿洗いなどの家事、長女のおむつ替え、寝かしつけ、お散歩などよくお世話をしてくれていたので私は助かっていました。私の母や友人も、マメなパパでいいね、と褒めてくれることもしばしば。
そんな夫は、独身時代から毎週土曜日の夜に仲間内でフットサルをしており、結婚後や出産後も続けていました。私は、フットサルをすること自体は夫の気分転換にもなるだろうし止めるつもりはなかったのですが、家族が一番ゆっくりできる土曜日なので、たまには家にいてほしいなと思うときもありました。
この状況でもフットサルに行くの!?
ある日、生後11カ月の長女が初めて高熱を出したので小児科へ行くと「明日にでも熱が下がれば風邪、3日熱が下がらなければ突発性発疹だろう」と言われました。高熱を出すのが初めてだったこともあり、私も夫もとても心配でした。その日は金曜日で、翌日になっても熱は下がらず。朝から長女はぐったりしており、食欲もないようで、常に抱っこしていた私は、看病疲れが出てきていました。
そして夜になり、夫はいそいそとフットサルの用意を始めていました。そういえばフットサルの日です。しかし長女の具合は悪く、つらそうです。私は思わず、「えっ! フットサルに行くの!?」と聞きました。すると夫は「うん、もうすぐ出るよ」と普段通り穏やかに答えた姿に、私はがく然としてしまいました。
夫にはストレートに言わないと伝わらない
そして私が、「子どもの体調が悪いときによく遊びに行こうと思えるね」と言うと、夫は「僕が行かないと(フットサルの)人数が足りないから」と言いました。会話が噛み合わない夫にイライラしながら、私の気持ちをストレートに伝えました。
「普段フットサルに行くことを止めるつもりはないけれど、子どもの体調が悪いときは行かないでほしい」、「独身じゃないんだからたまには家族を優先してほしい」と。すると、夫はフットサルに行くのをやめましたが、少し不貞腐れていました。しかしながら一晩経つと、私の気持ちを汲んでくれたのか反省している様子でした。
私のなかでこの出来事は大きく、私と夫の意識の違いを痛感した日でした。私は常に娘たちのことを考えていますが、結局夫は自分の次が娘たちなんだなと感じました。それは8年経っても変わりありません。あまりに気になるときは指摘しますが、娘たちはパパが大好きで、何もしてくれていないわけではないので、折り合いをつけながら日々過ごしています。
著者:石井ゆうき/女性・会社員。2012年生まれと2020年生まれの姉妹を持つママ。秘書として時短勤務。お金にまつわることに興味があり、FP2級の資格を取得。家計管理・資産運用に生かしている。
作画:うちここ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています