※コロナ前の体験談です
地方に嫁いだ私
私は生まれも育ちも横浜で、大学生時代、関東の大学へ通うために来ていた香川県出身の夫と出会いました。卒業後、夫は関東で就職するものだと思っていたのですが、地元企業で働くことになり、遠距離恋愛を経てゴールインしました。
私が香川県に移り住み、数年後に待望の第1子(女の子)が誕生しました。お互いの両親にとって初孫だったため、その溺愛っぷりは親の私が苦笑いをしてしまうほどでした。
孫に会うため、交通費がすごい額に!
娘が誕生してからまだ半年も経っていませんが、私の両親は飛行機に乗って二度も香川県にある自宅へ遊びに来ています。かかった交通費は2人で10万円近く。また、会社の出張で近隣の県まで来る用事があると、どうにか時間をとって私たちの家に寄り、孫と遊ぼうとします。
しかし、娘の人見知りが始まってしまい、会いに来てもらっても泣かれてしまうように……。気の毒に思いましたが、当人たちは、娘の成長に大喜びでした。
義両親も負けじとデレデレ
義両親は、同じ県内に住んでいるので、よく孫の顔を見に来てくれます。来るたびに総額5,000円前後の季節のフルーツや、国産和牛などといった普段自分たちでは買わないような高価な食品を届けてくれたり、娘が遊ぶおもちゃを購入してくれたりします。大変ありがたいのですが、毎度のことなので申し訳ない気持ちになります。
自分たちにとって娘はかけがえのない大切な宝物ですが、お互いの両親にとっても大事な家族の一員です。あまりの溺愛っぷりに娘の私が少し引いてしまうこともありますが、周りの人々からの温かな愛情に感謝しつつ、素直でまっすぐな子に成長してほしいと願っています。
イラストレーター/ムチコ
著者:工藤あかり
1女の母。結婚を機に退職、地元の神奈川県を離れ香川県に移住。現在は妊娠・出産・育児に関する記事執筆やイラスト作成をおこなう。