うろたえるクズエの前に現れたのは、クズエの母。キクさんとスミレさんの祖母です。自分の流産経験について話しだす祖母に、クズエもバツが悪そうにします。さらに祖母は「孫が欲しい気持ちもわかる」「でも、わが子の気持ちを大切にするのが親でしょう」「キクちゃんの幸せは子どもを産むことだけではない」「わが子が笑って生きてくれたら十分でしょ」と続けます。
しかし、聞いていたクズエは「うるさい!」「子どもの気持ちなんかどうでもいい」「それより(自分が)周りに置いて行かれるのが嫌なんだよ!」と、あくまでも自分の欲望を優先したいと主張。それを聞いた祖母はあきれ返り「見損なった。そうやって自分自身を不幸にし続ければいい」と言い放ったのです。
母のこれまでのひどい行いが次々と明らかに…



















祖母がやさしく諭したにもかかわらず、「子どもの気持ちよりも、他人に置いて行かれるのが嫌だ」と言い放つクズエに、親戚一同も呆れます。そしてそのうちの1人が「実は……」と話し始めたのは、子どもが就活で苦戦しているときに、本人の前でクズエが「社会に必要とされてないだけじゃない?」と言ったということ。そして「そういえば私も……」「実は僕も……」と話し出す親戚が次々と。クズエの過去のひどいおこないの数々が明らかになったのです。
それでも「人を傷つける言葉を言うのはやめなよ」「孫を見たい気持ちはわかるわ。でも自分の娘を傷つけてまで、叶えることじゃないでしょう」とやさしく言ってくれる親戚もいたのですが……。
クズエはそんな親戚に「おまえら全員きっしょいわ!」「孫がいない私が、一番かわいそうなのにぃっ!」と啖呵を切ると「二度と私に関わんな!」と出て行ったのでした。
◇ ◇ ◇
自分の欲望を優先するあまり、周囲を傷つけ続けることに気づかない、あるいは気づこうとしない人に対して、何度諭しても伝わらないことがあります。
そういった相手に対しては、祖母が「そうやって自分自身を不幸にし続ければいい」と言ったように、ある時点で距離を置くことも、自分を守るために必要な判断なのかもしれませんね。
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尾持トモ