これはいったい何?

NHK『きょうの料理』で料理研究家・大原千鶴さんが紹介してくださったレシピです。なんとこれは「なす」なんですよ。
一瞬騙されそうになりますが、正真正銘、なす。でも何だか食べてみたくなりません?
冬になると、気づけば毎回なすは味噌煮ばかりになっていて、そろそろ違う食べ方がほしいな〜と思っていたところ……
なすなら何本でも買えるぜってことで、早速作っていきたいと思います。
大原千鶴さん「レンチンなすのかば焼き」のレシピ

材料(2人分)
・なす…2~4個(300g)
・ご飯(温かいもの)…300g
・粉ざんしょう…適量
・片栗粉…大さじ2
・米油…大さじ1
【たれ】
・酒…大さじ2
・しょうゆ…大さじ1+1/2
・砂糖…大さじ1
ご飯は冷凍したものを温めて使います。なすは普通サイズのものを3本用意しました。材料はこれだけです。
作り方①なすの準備をする

なすはヘタを切り落としてピーラーで皮をむきます。ピーラーを使うとするする上手にむけるので、大好きな作業です。

水に2分間つけて水けをきったら、耐熱ボウルに入れてふんわりとラップをし、電子レンジ(600W)でしんなりするまで4分30秒〜5分間加熱しましょう。今回は4分30秒にしました。

火を通し、やわらかくしてから開くのですね。なるほど。
作り方②たれを作る

【たれ】の材料は混ぜ合わせておきましょう。
作り方③なすを切る

なすの粗熱が取れたらラップを外し、なすの中央に縦に切り目を入れ、左右に厚みが半分になるように切り開いて観音開きにします。なすが大きい場合は縦半分に切りましょう。

両面に4〜5mm幅の切り込みを入れます。格子に入れてみました。

両面に切り目を入れることで【たれ】がからみやすくなるのですって。反対側も。こんな感じでどうでしょう。焼く直前に片栗粉をまぶします。
作り方④焼く

フライパンに米油を入れて中火にかけ、なすを焼きます。どちらから焼いても大丈夫です。片面に焼き色がついたら上下を返し、もう片面もカリッと焼き、【たれ】の2/3量を加えて煮詰めましょう。
片栗粉をまぶしたおかげで、カリッとかたくなって、ひっくり返すのも簡単。上手に焼けました。たれを加えるとこの片栗粉がまたとろりと溶けてからみ、いい感じになります。

器にご飯を盛り、なすをのせます。フライパンに残りの【たれ】を入れ、ひと煮立ちさせて全体にかけ、粉ざんしょうをふったら完成です。
うなぎじゃないけど良き

たれの香りと粉ざんしょうの香りに食欲をそそられます。いただいてみましょう。
まぁ、なすですね(笑)。
とはいえ、濃い味がついて、良い感じに焼き上がっているので、何の文句もなくもりもりご飯がいけます。外側にカリッと焦げ目がついて、中はとろっとやわらか。
たれが少しねっとりしてるのがたまりません。やっぱり白いご飯にこの味は最強。なんとなく不思議な気持ちのままペロリといただきました。
たれとさんしょうの香りで大満足

うなぎのたれは、もう買わなくてもいいですね。分量をしっかりメモしておくことにします。甘すぎないキリッとした味で、たれだけでご飯が食べられてしまう恐ろしいやつでした。
本物のうなぎじゃない悲しみはありましたが、ものすごくヘルシーで軽やかな印象。なすには独特の癖みたいなものがあまりないので、ストレートにたれの味を楽しめました。
恋しくなったら、また作っちゃうかも。他の野菜も一緒に焼いて野菜丼にしても良いかも、なんて次の展開を考えてしまいました。
皆様もどうぞ、“これ、うなぎじゃないよね?丼”、よろしければ、お試しあれ。