家族が信じかけた1本の電話
祖母宛にかかってきた電話。内容までは聞こえませんでしたが、祖母は真剣な表情でうなずいていました。なんとなく気になりつつも、私は声を掛けられずに黙って見ていました。ただ、胸の奥が少しざわついていたのを覚えています。
妹の登場で空気が一変
そこへ、仕事帰りの妹が帰宅しました。「何この空気? 誰と話してるの?」と首をかしげながら電話を代わると、妹は静かに耳を傾けました。そして、少し間を置いてから、落ち着いた声で「誰?」とひと言。その短い言葉に、妙な強さを感じました。
電話が沈黙した瞬間
妹の言葉の後、電話はぷつっと音を立てて切れました。妹は落ち着いた手つきで受話器を戻し、静かに息を吐きました。そして、真剣な表情で「詐欺電話だね」と言いました。そのひと言でようやく状況を理解し、私たちはほっと顔を見合わせました。
まとめ
妹が見せた毅然とした態度は、詐欺という見えない脅威から家族を守るための盾のように感じられました。いざというときに大切な人を守れるかどうかは、ほんの少しの知識と、一度立ち止まって確認する冷静さにかかっているのかもしれません。今回の出来事を教訓に、不審な電話への具体的な対処法を家族で共有しておくことの重要性を痛感しました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:山田陽莉/20代女性・主婦
イラスト/アゲちゃん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)
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