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「僕の胸に飛び込んでおいで…!」母の横から急に入居者が迫ってきて #母の認知症介護日記 250

「母の認知症介護日記」第250話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

母・あーちゃんは、血糖値が過去最悪の数値に悪化していると何度も伝えても「えぇっ? 私、血糖値上がっちゃったの!?」と、まるで初耳だと言わんばかりに驚くだけ。しかし、10回以上説明を繰り返したころに、ようやくインプットされたのか、会話も成立してきたのですが……。お散歩中、八百屋で焼き芋を見つけたあーちゃんは、すっかり心奪われた模様。そして、せっかくインプットされたことが一瞬で吹き飛んでしまったらしく、「血糖値が上がっているから、焼き芋は控えて」とワフウフさんが言うと「えぇっ? 私、血糖値上がっちゃったの!?」と驚きの表情を浮かべていました。そんなあーちゃんを見て、またまた無限ループのやりとりが始まり、ワフウフさんはグッタリしていました……。

洗濯は施設にお願いすればやってくれるのですが、あーちゃんはどうしても自分でやりたいようで、部屋に行くと洗濯物が干されていることも。しかし、まったく濡れていないことがあり、ワフウフさん姉妹は本当に洗っているのか……? と疑ってしまいます。そもそも、洗濯洗剤を買ってあげていないので、何で洗っているのかも不明……。あーちゃんは共用の洗濯機を使ったと主張しますが、ワフウフさん姉妹はどうしても信じられません。素直にすべて施設にお願いしてくれればいいのに……と思ってしまいます。

 

未遂だったから笑い話だけれど

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

施設での入浴は週2回。時間は午前中です。しかし、入浴日の午後に行っても、バスタオルを使った形跡がないことがあり……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

あーちゃんに確認しますが、よくわからず。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

結局、入っていないことになってしまいます。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

言われてみれば、体からせっけんの香りもしないような……。というわけで、ケアマネさんに確認してみることに。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

あーちゃんは、ちゃんとお風呂に入っていました。というか、ちゃんと部屋まで呼びに来てくださるようで……ありがたいです。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

先日、姉が施設に行くと、意地悪オバチャンこと「アライちゃん」に呼び出され、ホールの隅っこで話していたそう。話題は、あーちゃんの出身大学について。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

なぜそんな話題になったのかはわかりませんが、間違っていなかったのでそう伝えました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

またお高くとまっているような発言をしたのかな……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

そこに、何を話しているのか気になったのか、あーちゃんがやってきました。すぐうしろには、ひとりのおじいちゃん……。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

両手を広げて迫ってくる姿は、さながらベルサイユのばらの外伝・黒衣の伯爵夫人に出てくるリオネル・デ・モンテクレール。おじいちゃんは、あーちゃんを追い抜き、アライちゃんもすり抜け、姉に迫ってきます。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

姉が困惑していると……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

タイミングよく施設長が登場して、進路を変えてくれました。おじいちゃんのハグは未遂で終わり、ひと安心。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

未遂で終わったから笑い話だけれど、もしそのまま……と思ったら、ゾッとします。

 

 

施設での入浴は週2回で、時間は午前中と決まっているのですが、入浴の日の午後に面会に行っても、バスタオルを使った形跡が見られないことがあります。あーちゃんに確認しても覚えておらず、体からせっけんの香りも漂ってこないため、ケアマネさんに確認することに。すると、あーちゃんはちゃんと入浴しているとのこと。スタッフさんが部屋まで呼びに来てくれるみたいです。でも、今度はちゃんと体が洗えているのかが心配になってきました。

 

先日、姉は施設でアライちゃんに声をかけられ、ホールの隅で話していたのですが、あーちゃんが何の話をしているのか気になって近づいてきたのだそうです。そのうしろには、見知らぬ男性がついてきていて、あーちゃんを追い抜き、アライちゃんの横もすり抜け、腕を広げたまま姉に迫ってきたのだとか。

 

タイミングよく施設長が来てくれて、おじいちゃんの進路を変えてくれたようですが、そのまま迫ってきていたらと思うと、ゾッとします……。年を取ってから性欲が強くなる人もいるようですが、認知症だと余計に自制がきかないので、女性のスタッフさんは対応に困るだろうと思います。今回は未遂で終わったからよかったものの、ちょっとドキッとした出来事でした。

 

--------------

スタッフさんが部屋まで呼びに来てくれるのであれば、お風呂に入り忘れるという心配はなさそうで安心です。ただし、入ってからちゃんと洗えているかは、あーちゃんを信じるしかなさそうですが……。施設での生活が長くなってくると、あーちゃんの身のまわりのこと以外にも、いろいろと見えてきますね。あーちゃんが悲しい思いや怖い思いをせず、穏やかに過ごせる場所であってほしいですね。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターワフウフ

    昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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