記事サムネイル画像

本当に洗えている!?干されている洗濯物が、まったく湿っていないワケは #母の認知症介護日記 249

「母の認知症介護日記」第249話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

母・あーちゃんが、お出かけの必須アイテムだったウィッグをつけなくなってから、ずいぶん経ちました。ワフウフさん姉妹が、新調しないのかと尋ねても「いいわ、このままで」とのこと。以前、父にウィッグを買ってもらったことや、父から老けて見えるのは嫌だと言われたことをうれしそうに話していたあーちゃんを思い出し、あーちゃんがウィッグをつけて若見えしたかったのは、もしかすると父の存在があったから……? と、ワフウフさんは思ったのでした。最近はあきらかに美への意識が薄くなり、洋服の組み合わせも変になってきているあーちゃんを見ていると、ワフウフさんは複雑な気持ちになります。

あーちゃんには、血糖値が過去最悪になっていると何度も伝えていますが、そのたびに「えぇっ? 私、血糖値上がっちゃったの!?」と、驚いています。10回以上説明を繰り返したころに、ようやく理解したようで、会話も成立してきたのですが……。お散歩の途中、八百屋で焼き芋を見つけたあーちゃんは、すっかり心奪われて一瞬で理解したことが吹き飛んでしまったようで、血糖値が上がっているから焼き芋は控えたほうがいい、と伝えると「えぇっ? 私、血糖値上がっちゃったの!?」と驚いています。ワフウフさんは、また始まった無限ループのやりとりに疲れてしまいます……。

 

疑いたくはないけれど…

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

姉・なーにゃんが施設に行ったときのこと。あーちゃんから、付け届け(感謝やごあいさつの気持ちとして贈り物をすること)をしているのかと聞かれたそう。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

あーちゃんは「感じが悪いスタッフさんがいる」と言うのですが……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

心当たりはありません。ちなみに、入居時のあいさつで菓子折りを持参したのと、旅行のお土産を渡したくらいで、特に何か付け届けをしているわけではないのですが……。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

スタッフさんからは、こんなふうに言っていただいていて、多少のヨイショはあったとしても、うまくやっていると思っていました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

ただ、あーちゃんはやたら上品アピールするような話し方をすることがあって、人によっては「お高くとまっている」と思われることもあるのかもしれません。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

娘でも、普通に話せばいいのにと思うことがしょっちゅう……。スタッフさんとも入居さんとも、うまくやってほしいんだけどな……。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

あーちゃんの洗濯問題はなかなか深刻です。万国旗のように下着が干されているのに驚いたのは記憶に新しいですが、干されている洗濯物がまったく湿っていないこともあって……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

そもそも洗濯は施設にお願いする前提なので、あーちゃんには洗濯洗剤を買ってあげていません。一体何で洗っているというのでしょう……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

あーちゃんは洗濯物が湿っていないのは、共用の洗濯機で脱水をかけたと言うのですが、認知症が進行している今の状態で、ちゃんと洗濯機が使えているのかは怪しいです。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

疑いたくはないけれど……洗濯ができているとは思えないのです。

 

 

先日、姉が施設に行ったときのこと。あーちゃんから「ここに付け届けをしてくれているの?」と聞かれたそう。あーちゃんいわく「なーにゃんちゃんが来ると、普段感じが悪いスタッフの態度が変わる」ようです。しかし、姉によると入居前のあいさつの際に菓子折りを持って行ったのと、旅行のお土産を渡したくらいで、ほかにはとくに何もしていないとのこと。

 

私たちはスタッフさんに悪い印象を持ったことはないのですが、もしかするとあーちゃんの言動によって疎まれているのでは……? と、心配になってしまいました。スタッフさんとも入居者さんとも、なんとかうまくやってほしいと思ってはいるものの、人間関係は相性もあるのでいろいろと難しいですよね……。

 

そんなあーちゃん施設生活、依然として洗濯問題がくすぶっています。あーちゃんは「洗った」と言って部屋に干してある洋服や下着が、湿ってすらいないこともあり、本当に洗っているのか? と疑っています。廊下にある共用の洗濯機を使ったと言っていますが、もともと機械に弱いあーちゃんが、認知症が進行している状態でちゃんと使えるのか……? そもそも、洗濯は施設にお願いする前提なので、あーちゃんには洗濯洗剤を買ってあげていません。そうなると、いったい何で洗っているのかも不明です。素直に洗濯は施設に託してくれるといいのですが……。

 

--------------

あーちゃんは自分が認知症だとは思っていないので、今まで通り洗濯をしているつもりのようです。しかし、洗濯洗剤を買っていないうえに干されている洗濯物が湿っていないとなると……残念ながら、通常の手順で洗濯されているとは考えづらいですよね。食事のときについた汚れがついていたり粗相したときのままになっていたりすると、においという新たな問題も出てくるので、洗濯は否応なしに施設にお願いしてほしいですね……。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!

 

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
  • \ この記事にいいね!しよう /
    シェアする

    • コメントがありません

    この記事の著者
    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターワフウフ

    昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

    同じ著者の連載

    新着記事が配信されたら、メールやプッシュ通知でお知らせ!

    同じジャンルの連載

    もっと見る
  • 気になる記事をまとめ読み

    人気連載

    新着連載

    連載完結

    もっと見る

    注目記事を探す

    人気記事ランキング

    アクセスランキング
    コメントランキング

    お得な無料キャンペーン

    マンガの新着記事

  • PICKUP