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「お義母さん、10万円払ってください」それを聞いた義姉が「いいかげんにしたら?!」家族を揺るがす嘘とは

私は義両親と義実家で同居しています。義母は買い物好きで、旅行好き。浪費家なので頻繁に荷物が家に届きます。

そんな義母は慎重にお金を使う私に「金は天下の回りもの。使わない人は貧乏になる」「慎重すぎるとチャンスを逃す」と言って笑うのです。

あるとき、義姉が離婚し、実家に戻ってくることになりました。義姉は正義感の強い人で、物言いもストレート。どうやらそれが、離婚の原因のようです。しかし慎重派で自分の意見をはっきり言えない私は、そんな義姉にあこがれていました。

 

そんな義姉が戻ってくることをよく思わないのは義母でした。

義母と義姉の関係性

性格的に義姉と合わない義母は、面倒なことになったと大騒ぎ。一方で義父は義姉をとてもかわいがっていたので、どこか嬉しそうにしています。

 

最近、義父は体調が思わしくなく、入退院を繰り返していました。義姉はその様子を案じ、実家に戻る決断をしたのだと思います。

 

そんな話をしていると、「親の財産にあやかりたいだけかもしれない」「世間には、お金目当てで近づいてくる人もいる」と言う義母。そんな発想をするなんてびっくりでした。

 

義姉の誤解

義姉が実家に戻り2年ほどたったある日のこと。

 

急ぎの連絡があったものの義母に連絡が取れず、義姉に伝言を頼みました。用件は義母から毎月受け取っているお金が一部振り込まれていないこと。子どもの授業料の振り込みに必要なので、すぐに払ってほしかったのです。


「今月分、10万円をすぐに振り込んでもらえるように伝えてください」と私。すると義姉は「ねぇ、借金そろそろやめれば?」と呆れている様子。

 

なぜか話が噛み合いません。義姉は私が義母からお金を借りていると思っているようです。しかしお金を貸しているのは私。昨年貸した200万円を毎月少しずつ返してもらっているのでした。

 

義父は、現役時代は大手企業に勤務し、株式投資にも長けていたので蓄えがかなりありました。しかし、浪費家の義母によって現在貯金はゼロ。

 

「積立投資をしたいからお金を貸して」と頼まれたときは、将来のことをちゃんと考えているのだと思ってお金を貸しました。しかしまんまと騙されたことに気づいたのは、しばらくしてからの話。結局義母は無駄遣いしていたのです。

 

貸してしまったものは仕方がありません。年金やパート代から地道に返してもらっているのです。ちなみに、お金に無頓着な義父はそれを知りません。

 

わが家の通帳

誤解を解こうと事実を話したのですが、義姉は信用してくれません。義母は義姉を味方につけるべく、「息子夫婦が子どもの学費をせびってきて困っている」と話しているようです。

 

そんな義姉からの疑いは、すぐに晴れました。恥をしのんで、決して裕福ではない、カツカツのわが家の通帳を義姉に見せたのです。それを見れば一目瞭然。私が義母にお金を貸したタイミングできっちり200万円がおろされていること、自分たちの収支だけで学費を賄っていることがわかるはずです。

 

それを見た義姉は申し訳なさそうな顔をして謝罪。正義感の強い義姉は、借金の残りをすぐに取り立てると言ってくれました。

借金を返済できたワケ

義姉に呼び出された義母は、最初こそ「どうしたのよ、急に」と笑っていましたが、義姉が通帳をテーブルに置いた瞬間、顔色がサッと変わりました。

 

「お母さん、これはどういうこと? “学費をせびってくる”って言ってたけど、実際はお金を借りて返してなかったのよね」義姉は淡々と、しかし逃げ場を与えない口調で続けます。

 

義母はごまかそうとしましたが、義姉は騙されません。振り込み明細、支出のタイミング、そして私が貸した額と一致する引き出し履歴を提示すると、言い逃れができないと悟った義母は、小さく肩を落として言いました。「ごめんなさい。どうしてもお金が欲しくて……」

 

その後、義姉は毅然とした態度で言いました。「残りのお金、今すぐ返して。無理なら、手元のものを売ってでも返済して」

 

義姉は、玄関を占領するブランドものの靴やクローゼットに並ぶブランドバッグを今すぐ売るように言いました。義母は抵抗しますが、義姉は容赦しません。

 

この義姉の采配には思わぬ幸運がありました。なんと、義母が大切に持っていた某ハイブランドのバッグにプレミアが付いており、状態も良かったため買取額は予想以上。結果として、借金はすべて返済してもらえました。

 

お金の管理は誰がする!?

数日後、この騒動を耳にした義父は、「これからの家のことを考えると、お金の管理は姉さんに任せた方が安心だ」と静かに話しました。

 

義母は「そんな、大げさな!」と反発しましたが、義父の表情は真剣そのもの。義姉も頷きました。

 

こうして、これまで義母が自由に使っていた家計は、すべて義姉の管理下に置かれることになりました。もう自由気ままに買い物することはできません。私たち夫婦にとってもありがたい展開となったのでした。

 

◇ ◇ ◇

 

家族間であっても、お金のやり取りは思わぬ誤解やトラブルにつながることがあります。たとえ「助けたい」という善意であっても、相手のためにならないこともあるでしょう。

 

大切なのは、自分を守るための線引きをすること。「お金の貸し借りはなるべく避ける」――それも、家族関係を長く穏やかに保つためのひとつの知恵なのかもしれません。

 

 

【取材時期:2025年11月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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