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妊婦健診でもらった「超音波写真」どうやってみる? 何がわかるの?!

この記事では、助産師のREIKOさんが妊婦健診でもらった「超音波写真」の見方を解説しています。「GS(胎嚢)」の大きさを測ることで、「GA(在胎週数)」「EDD(分娩予定日)」を算出でき、「BPD(児頭大横径)」「FL(大腿骨長)」「APTD(腹部前後径)」「TTP(腹部横径)」の値から「EFW(赤ちゃんの推定体重)」を算出しているのだそうです。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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超音波写真(エコー写真)

 

こんにちは! 助産師のREIKOです。超音波検査で先生が赤ちゃんの様子をいろいろ確認したあと、多くの産院でその超音波写真をもらえますよね。でも、その見方ってあまり知られていないのではないでしょうか? そこで今回は、健診でもらった超音波写真の見方についてお話しします。

 

妊娠初期の超音波画像

超音波写真(エコー写真)

 

これは妊娠初期の超音波画像です。中央の黒い楕円形をした部分が「GS(胎嚢=赤ちゃんが入っている袋)」で、ピンク色の○の中にいるのが胎芽(赤ちゃん)です。黄色い○で囲んだ「+」から「+」の部分で、胎嚢の大きさを測っています。この画像の胎嚢の大きさは右端の黄色い四角の中に、2.62cmと出ていますね。

 

その下の「GA」は在胎期間(gestational age)のこと。赤ちゃんがおなかの中にいる週数で、予定日から計算しています。「7w6d」とは妊娠7週6日相当の大きさだということです。一番下の「EDD」は、分娩予定日(Expected date of delivery)です。分娩予定日は「EDC(expected date of confinement)」と表記されていることもあります。

 

妊娠中期の超音波画像~その1~

超音波写真(エコー写真)

 

これは妊娠中期の超音波画像で、左側に赤ちゃんの頭、右側に赤ちゃんの太ももの部分が写っています。真ん中のオレンジ色の四角の部分は、超音波検査をした日付け、左の白い四角の部分が超音波検査をした日の在胎週数になります。

 

右端のピンク色の四角の中には計測値が出ています。「BPD」は、児頭大横径(じとうだいおうけい)で、赤ちゃんの頭の一番長い横幅部分の値、「FL」は大腿骨長(だいたいこっちょう)で、赤ちゃんの太ももの骨の長さの値です。

 

それぞれの値の下にある「GA」は、計測値がどの在胎週数に相当するのかが出ています。この値で赤ちゃんが実際の妊娠週数に対して順調に成長しているのか、それとも小さいのかあるいは大きいのかを先生は見ています。

 

妊娠中期の超音波画像~その2~

超音波写真(エコー写真)

 

これは別の妊娠中期の超音波画像です。黄色い四角の中の「APTD」は腹部前後径(ふくぶぜんごけい)で、赤ちゃんのおなかの前後の長さ、「TTD」は腹部横径(ふくぶおうけい)で、赤ちゃんのおなかの横幅の値です。

 

「EFW」は赤ちゃんの推定体重(estimated fetal weight)。推定体重はBPD、FL、APTD、TTDの数値から算出しています。あくまでも「推定」なので誤差も多少あるようです。これら以外にも、「AC」赤ちゃんのおなか周りの長さ、「AFI」羊水インデックス(羊水量を評価したもの)などがあります。

 

 

せっかくもらった写真をよくわからないまま母子手帳に挟みっぱなしというのも、もったいないですよ。器械によって少し表記の仕方や値の出ている場所に違いがありますが、超音波写真を並べて赤ちゃんの成長を見比べてみてはいかかでしょうか?

 

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