急に痛がりだした息子
めでたく息子が2歳の誕生日を迎え、私たち夫婦と息子3人で自宅でささやかに誕生日パーティーをしました。そのときに、私が用意した装飾用の風船をとても気に入った息子。その風船の中には小さな金銀色のセロハンが大量に入っていて、キラキラしてきれいでした。悩みに悩んで選んだ誕生日プレゼントよりも、風船に喜ぶ息子に私は気が抜けてしまいましたが、大はしゃぎで風船で遊ぶ様子を微笑ましく思っていました。
誕生日から数日後、まだまだ風船遊びのブームが続く息子とリビングで遊んでいた私。すると風船が突然割れ、キラキラのセロハンが飛び出す事態に。息子はそれさえもおもしろいようで楽しんでいましたが、一瞬、その小さなセロハンを息子が鼻の中に入れたような気がしました。「ちょっと何してんの!」と私はあわてて息子の鼻の中を見ましたが、何もありません。息子も、きょとんと不思議そうな顔をするだけだったので、「気のせいだったかな?」とそのときはあまり気にせずに、遊びを再開しました。
しかし、夜になり就寝前の息子が「鼻が痛い」と泣き出したのです。私はやっぱり! と思い、昼間に見た光景が気のせいではなかったのだと確信しました。ライトで息子の鼻の中を照らして覗きますが何も見えません。どうやらかなり奥のほうにセロハンがあるようでした。息子は痛みが増してきたようで「痛い! いたーい!」と叫びます。夫は残業で不在のため頼れず、私は「どうしよう……病院に電話するしかない」と町の夜間救急外来の対応をしている病院へ電話をしました。
ところが、担当医が小児科や耳鼻科の専門医ではないため対応ができず、車で小一時間ほどの少し離れた大きな町の夜間救急外来に問い合わせるよう言われてしまいます。私はパニックになりながら紹介された病院へ電話をしますが、こちらも担当医がおらず、「どうしても対応できないのでもう少し様子を見てみませんか?」という返答。隣で泣き続ける息子に対して何もできず、途方に暮れた私が「じゃあ救急車を呼んでも……」と言いかけた瞬間でした。なんと突然息子がくしゃみをし、例のセロハンが鼻から出てきたのです。私は呆気にとられていましたが、本当によかった……と安堵しました。
その後、痛みがなくなったのか息子は泣きつかれたこともあり、ぐっすり。翌日の日中に念のため耳鼻科で診てもらったところ、傷もなく問題なしと太鼓判を押していただき、安心した出来事でした。
まさか風船1つでこんなに大騒ぎになるとは思いもしませんでした。しかし、子どもとおもちゃや物を使って遊ぶときは、事故やトラブルが起きないように些細なことでも注意を払うことが必要だと学びました。
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セロハン片が無事に鼻から出てきて、その後の診察でも問題はなかったとのこと、本当によかったですね。
小さなお子さまと遊ぶ際には思わぬ危険が潜んでいることがあり、今回のように風船の中に入っている小さなセロハン片は特に注意が必要です。
セロハンのような薄く軽い素材は、誤って飲み込んでしまうと喉や気道に張り付いて窒息の原因になる可能性があります。また、鼻に入ってしまった場合も、取れにくくなることで鼻詰まりや痛み、さらには炎症を引き起こす恐れがあります。こうした素材は小さなお子さんにとって非常に危険なものとなるため、3歳未満のお子さんには与えないようにしましょう。
3歳未満のお子さんはまだ何でも口や鼻に入れてしまう習慣があり、誤飲や窒息のリスクが非常に高い年齢です。とくに、トイレットペーパーの芯を通るサイズの物(39mm以下)は、子どもが簡単に飲み込んだり詰まらせたりする可能性があるため、お子さんの手の届く範囲に置かないようにしてください。
特に風船やおもちゃの中に含まれる装飾物は、破裂時に飛び散ることで予期せぬ事故につながる場合があるため、3歳以上のお子さんが遊ぶ場合でも、誤飲や怪我のリスクがゼロになるわけではないので注意が必要です。遊ぶ際にはしっかり見守ってあげましょう。
万が一お子さんが鼻に物を詰めてしまった場合、まずは慌てず冷静に対応することを心がけてください。詰まった物が見える場合でも、無理に引っ張ったりせず、片方の鼻を押さえてもう片方の鼻から勢いよく息を吹き出させるように促しましょう。この際、鼻で息を吸うとさらに奥に押し込んでしまうリスクがあるため、注意が必要です。
それでも取れない場合や痛みが続く場合は、無理に対処しようとせず速やかに医療機関を受診しましょう。夜間の場合は、対応可能な救急外来に相談してください。また、各都道府県で提供されている「#8000(小児救急電話相談)」を利用すれば、小児科医や看護師が適切なアドバイスをしてくれるため、こうした窓口を活用するのもひとつの手です。そして、たとえ物が取れたとしても、異物が残っていたり鼻の内部が傷ついていたりする可能性もあるため、翌日以降も念のため耳鼻科で診察を受けると安心ですね。
こうした事故を未然に防ぐためには、誤飲しやすい物をお子さんの手の届く範囲に置かない、おもちゃの安全表示を確認するなど、保護者が遊びに使用する物を慎重に選ぶことが大切です。また、遊んでいる間は常に目を離さず、何か異変が起きた際にすぐに対応できる体制を整えておくとよいでしょう。
今回の体験談は、風船の中の小さなセロハン片という一見ささいなものが、どれほど大きなリスクを伴うかを教えてくれましたね。お子さまとの楽しい時間をより安全に過ごすために、日々の遊びの環境を見直し、より安心して遊べる環境づくりを心がけていきたいですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:林 きくこ/30代・主婦。6歳の男の子と生後8カ月の女の子の母。整理整頓が苦手で、子どものおもちゃの収納に年中悩んでいる。三食すべて納豆ご飯でもいいほど納豆が好き。
作画:ryo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
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