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お金のプロが教える!ママ世代も準備が必要?!「がん」の基礎知識と対策

この記事では、ファイナンシャルプランナーの大野先生がママ世代も準備が必要ながんの基礎知識とその対策についてお伝えします。がんの基礎知識から予防や検診の必要性と合わせ、がん保険の選択肢など詳しく解説します!

この記事の監修者
監修者プロファイル

ファイナンシャルプランナー大野高志

1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計 代表取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
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がん保険のイメージ

 

保険会社のCMなどで「2人に1人ががんになる時代です」という話を聞いたことをある人もいらっしゃると思いますが、若いのであまり自分には関係ないと思う人も少なくないのではないでしょうか。

 

しかし、ママ世代にも重なる30代~40代は男性より女性のほうが、がんになる人数が多いため、できることから対策が必要になる時期でもあります。そのため、がんの基礎知識と対策としての予防、検診、保険についてお伝えします。

 

1.がんの基礎知識

がんは遺伝子に傷がついてできた異常な細胞が増殖することで起こり、進行すると生命に重大な影響を与える病気です。一部のがんを除いて発生の原因が分かっていません。その他の病気は原因や治療法が確立されているものも多いため、一生のうち、がんと診断される人が多いのが実情です。

 

『公益財団法人がん研究振興財団のがんの統計‘18』によると、2014年データを基準とすると日本人男性の61.9%、女性の46.5%が一生のうち一度はがんと診断されるようです。しかし、かつては不治の病とされていたがんも医療の進展に伴い、早期発見すれば治る病気になりつつあります。そのためにも、予防・検査・保険での対策が必要となります。予防・検査については専門外となりますが、一般的な内容をお伝えします。

 

2.予防・検診は日々の習慣から

がんは発生原因が分かっているものが少ないため、完全な予防というものはありませんが、生活習慣によって発生確率を下げることはできるようです。国立がん研究センターによると「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動(運動)」「適正体重の維持」を習慣にしている人としていない人では、男性で43%、女性で37%がんのリスクが低くなったとのことです。また、がんの発生の原因として分かっているピロリ菌(胃がん)や肝炎ウイルス(肝臓がん)などは、検査によって判明し、治療で除去できる場合も増えていますので、健康診断・人間ドック等での検査をおすすめします。

 

また、がん検診は初期の場合はほとんど自覚症状がないため、定期的に行うことが大切です。勤務先やお住まいの自治体、扶養されている場合は加入している健康保険組合等から検診の案内もあると思いますが、できる限り受診するようにしましょう。

 

厚生労働省の「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」では、子宮頸がん検診は20歳以上を対象に2年に1回、乳がん検診は40歳以上を対象に2年に1回、胃がん検診は50歳以上を対象に2年に1回(※当分の間、胃部X線検査は40歳以上、1年に1度の実施も可)と定めています。

 

子育てや日々の生活でお忙しいと思いますが、がんが重症化すると治療のためにそれ以上の負担や時間がかかる可能性が高いので、検診を習慣化するとよいと思われます。

 

3.がん保険は治療の選択肢や経済的負担を軽減

がんになった場合は治療が必要ですが、多くの場合は健康保険での治療が可能です。標準治療と呼ばれる「手術」「抗がん剤」「放射線」であれば、健康保険が適用され、高額療養費も対象となれば治療費の自己負担も多額にはなりません。しかし、入院中の生活費や収入減少の補てん、家事の代行には費用がかかるので、貯蓄か保険でカバーする必要があります。

 

また、健康保険の対象とならない先進医療や自由診療を選択する場合には、治療費用が数十万円~数百万円かかることもあるので、これも貯蓄か保険でカバーできればより安心です。そのため、十分な貯蓄がない場合にはがん保険の加入を検討されるとよいでしょう。

 

がん保険は保険会社や商品によって異なりますが、多くの場合、①入院や手術、抗がん剤や放射線治療などの治療ごとに保険金が受け取れるもの、②がんと診断された際に一時金としてまとまった保険金が受け取れるものがあります。保険料は内容や年齢、性別によって異なりますが、月額千円台~数千円程度で加入できるものがほとんどですので、家計がやりくりできる範囲でがん保険を検討してみましょう。

 

がん保険に限らず、ほとんどの民間の保険は健康のうちでなければ、加入が難しかったり、対象となる病気が制限されたりしますが、がん保険はがんに関連のない病気であれば加入に支障はありませんが、がんに関連する病気がある場合は加入そのものができないことがほとんどですし、一生涯使う可能性のある保険ですので、加入は早めのほうがよいと思われます。

 

 

日々の生活で重い病気を意識する人は多くないと思いますが、がんになる可能性で言えば女性でも約半数はかかる病気です。予防、検診、保険と今からできる準備をする機会にしていただければと思います。

 

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